2008年06月05日

年下の彼氏:菱沢九月


菱沢 九月
Amazonランキング:303位
Amazonおすすめ度:



<あらすじ>
「俺の彼氏になって下さい」―七つも年下の大学生に告白された、塾講師の石田楓。賢い大型犬のように優しく頼もしいバイトの鴻島涼平に、密かに片想いしていた楓は、喜びより戸惑いに混乱する。始まったものには、いつか必ず終焉がくる…。甘い蜜月の中で、楓はひとり予感に怯えるが!?諦めていた恋が成就する、嵐のような幸福と不安―恋愛の光と影を繊細に綴る、純愛ラブストーリー。
大学生×塾講師モノ


どんだけ、私は年下ワンコが好きなんだ・・・。



菱沢さんは、今まで何冊か読んだのですが、嫌いじゃないけど、なーんとなく自分には合わないかなと、思い込んでた作家さんです。
でも、今回「年下の彼氏」ですよ?
全く購入予定なかったのに、そのタイトルだけで、食いつきましたから(笑)
そして今まで読んだ中で、最高に萌えた作品でした♪

・・・しかし、厚い。
文庫一冊一時間くらいで読み終わる私も、結構な時間かかりました。
基本的に、菱沢さんの作品って、字がつまってる感があって、読むのに時間はかかってたんですけどね。
ワンコものって、結構さくさく読み進めるものが多い中、じっくり堪能させていただきました。

・・・なんていうか、楓は悲観的すぎますよね。
この二人、このうじうじした性格の楓のわりに、くっつくまでは早かったんですよ。
ワンコが実によくがんばったから、というのもありますが。
でも、こん頁数、どういう展開になるんだ?と思ってたら、楓の苦悩・・・。
人間って、生まれた瞬間に、すでに終わりに向かって走り出すわけじゃないですか、それが早いか遅いかは人それぞれなんですが。
そんなわかりきったことが、するっと頭からぬけてますよね。
いつかくる終わりのこと考えて、人とつきあったり、生きていったら、何もできなくなると思うんですよね。
・・・とはいえ、昔自分もそういう考えかたしてたこともあったので、一概に責められないんですけど(笑)
たしかに、大好きな人をいずれなくすかもしれないし、はなれていってしまうかもしれない。
その時の痛みにおびえて、今ある目の前の現実を見なかったら、もったいないんですよ。
それがわかってても、そういうただの予測でしかない「未来」におびえてしまう。
不安を抱えながらも涼平とつきあう楓の前に、「過去」の男・辻が現れる。
涼平と違って、仕事も金も力も持ってる、年上の男。
当て馬としては上々なんですよね、自信満々のくせに、家族のことで心が弱ると、楓の前でだけその弱さ見せたりして。
この辻によりを戻そうなんて言われるんだけど、当然涼平の存在がある楓は断ります。
でも、ことあるごとに辻は、楓を口説いてくる。
ようするに、楓の中にある不安みたいなものを、敏感に感じ取ってしまうんですよね。
だから、この先大学を卒業して、どうなるかわからない涼平といるよりも、もうしっかり安定してる自分といた方が楽なんじゃないかと、魅力的なこと言ってきたりするんですよね。
・・・確かに、それはそうだろうなあと思ったし、楓的には、辻といることはこの上なく楽なんだろうなあと思いましたよ。
だって、この人に、楓は恋してないから。
好きじゃないから、心が揺れ動かされることなんてないから。
それこそ楓の望む、心静かな生活ができるとは思います。
でも、そんな相手と一緒にいる意味ってナニ?
それでもいいっていいきれちゃう辻が、すごいなーとは思いましたけどね。
・・・まあ、楓もバカじゃないから、そんな甘言にのりはしませんが、涼平との関係を見直すきっかけを掴みます。
まあ、涼平にとっても、それはよかったんじゃないかと思いますが、私だったら、あの状況はがまんならんなあ・・・。
だって、実質別れ話みたいなもんじゃないですか・・・。
そういう煮詰まった状況下に、家出ムスメという、不意打ち攻撃を受けて、まるっと収まります。
しかし、ここってなんだか金○先生みたいな〜、中○生日記みたいな〜、話になってて、ふたりはどーなってるんですかーと叫びたくなりました(笑)
ま、収まるところに収まれば私はよいのです。

ところで、糸の切れた凧のような涼平が、帰ってくる場所が見つかったという話をするくだりがありますが、あそこはすごくよかった・・・。
それを探しに行くって答える楓もよかったですよ♪

posted by 棗 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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