2008年05月17日

どっちにしても俺のもの:久我有加


どっちにしても俺のもの (新書館ディアプラス文庫)

どっちにしても俺のもの (新書館ディアプラス文庫)

  • 作者: 久我 有加
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2008/05/10
  • メディア: 文庫





<あらすじ>
心機一転、関東から関西の大学に入学したものの、言葉やノリの違いに馴染めずにいた保英。そんな保英に率先して絡んでくるのが、顔もいい家柄もいい、おまけにしゃべりも面白い、自他ともに認めるモテ男の瀬良だ。きつい関西弁で容赦なくツッこんでくるくせに、自分に向かって「好き」を連発する瀬良に振り回される毎日を過ごすうち、保英は瀬良の妙な色気に当てられ始め…!?標準語×関西弁カップル登場。
大学生×大学生モノ。


やっぱ久我さんといえば、関西!
なんていうか、やっぱセリフとかその空気感とか、いちいちぴったりきますよね。
今回は、異邦人(笑)と生粋の関西人との、ラブコメでした♪
関西圏にいくと外国人気分が味わえるイナカモノの私には、保英の気持ちが痛いほどわかります・・・。
いや私の場合は地元以外では常に異星人気分・・・。





実はですね〜、書き下ろしの「どっちにしても同じこと」がなかったら、そんなにこの作品好きじゃなかったかもしれないです(笑)
多分、そのまま、うだうだ考え込む攻と意外と腹黒な誘い受けのお話だなーと思うだけで。

高校時代のある事件から逃れるように、関東から関西にやってきた保英。
でもそこで外国並のカルチャーショックを受けることに。
そんなことから、うまく馴染むことも出来ずに、ちょっとはみ出した存在だった保英に声をかけてきたのが、生粋の関西人の瀬良。
あれやこれやと声をかけてきて、世話を焼いてる瀬良を最初は鬱陶しく思っていたものの・・・。
具合が悪くて学校をさぼった瀬良を見舞いに行った保英は、リクエストされた見舞いの品のあずきのアイスを食べる姿に、がっつりやられてしまいます。
そのあとのぐるぐるぶりが、なんとも・・・。
以前読んだ久我さんの作品にも、ぐるぐるしちゃう攻めがでてきたんですけど、そいつもまた、完全に襲われてましたね(笑)
瀬良は、見掛けの爽やかさを裏切る腹黒さで、最初っから保英をおとす気満々。
だから、最初に声をかけたときからすでに計画は進行(笑)
合コンでの妨害工作に、過剰なほどのスキンシップ。
案外素直な保英はそれを下心ありの行為とは思わず、純粋に関西の空気に馴染めない自分を気の毒に思ってるだけだと信じてる、いい人(笑)
瀬良的には、アイス事件はもう確信犯なわけですよ。
そんなわけで、がっつり食われてしまった保英(笑)
そう、保英は、一応攻め・・・。
オビにあった「抱いたのに、抱かれた気がするのはなぜだろう?」ってどういう意味なのかな〜と思ったら、そういう意味。
のっかられてるのなんのって・・・。
主導権握りたいのに、握らせてもらえない。
でも身体の相性は抜群だから、なんとなくいつもなし崩し。
うやむやになっちゃってます。
そこらへんにも瀬良の思惑があったりするんですよね・・・。
瀬良は、今までに経験してきたイタイ恋愛からか、最初っから別れる時のことまで考えてるんですよ。
保英のこと好きだから、その保英が自分と別れるときに別れやすいようにと、逃げ道作ってるんです。
流されて瀬良とは関係持ったけど、それは瀬良に迫られたから、自分からは迫ってない、という言い訳が出来るように。
あんだけがんがん攻めてたくせに、中身はすごく繊細・・・。
そんな二人は10年経っても、ラブい(笑)
でも、やっぱり瀬良は、怖いんですよね。
瀬良に捨てられるのが。
とくに社会に出てから、「結婚」って言う言葉がちらつきはじめて、ますます不安に駆られてしまいます。
だから、保英に嫌われるように、別れてくれるように、バカなことばっかりするんですけど、そんな瀬良のことなんて、長いつき合いでしっかりわかってる保英はだまって受け止めちゃうんですよ。
・・・もう、最初がなんだったの?みたいな関係なんですよね。
立場は逆転。
もうすべてを握ってるのは、保英。
あの情けない姿が嘘のように、男らしいんですよね〜。
とはいえ、瀬良に対して、デレデレしちゃって鼻の下伸びまくってる気がしなくもないですけど(笑)
そんな書き下ろしがあったので、たまんなくおもしろかったです♪
夏目イサクさんの書き下ろしマンガが絶妙に可愛かった!

posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>久我有加 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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