2008年05月13日

雨がやんだら:小川いら


小川 いら
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<あらすじ>
ドイツ語の翻訳を手がける雨宮郁は、月に一度、恋人に会いに出かける。二年前に仕事で知り合った高橋とは不倫の関係だ。ある日、高橋に別れ話をされている現場を知り合いの薬剤師・雑賀徹志に見られてしまう。雑賀は東洋薬が専門で、趣味は流木集めという変わり者だ。その雑賀に「辛い恋なんかやめて、俺のところにこい」と言われるが…。ロマンチック・ラブストーリー
薬剤師×ドイツ語翻訳家モノ。

今日は、天気予報ではバッチリ雨だったんですが、いいお天気でした(笑)
天気予報あたんないねーと言っていたら、突然の土砂降りにぎょっとしました。
すぐにやんだんですけど、なかなかの雨と雷でした。
そんな空模様だったので、ホントは別の本の感想書こうと思ってましたが、予定変更。
ひさびさの小川いらさんです。





イラストが紺野けい子さんで、しかも攻めがモミアゲ&眼鏡。
それだけで買う気になりました(笑)
どれだけ、モミアゲ好きなんだか・・・。
しかも、白衣なんですよね〜、雑賀は。
変わり者がなんだー、その三つの萌えアイテムさえあれば言うことなしー。
ということで、ひさびさの小川いらさん。
小川さんの場合、ツボにはまるときとそうでないときとあるのでなかなか難しい・・・。
で、結局のところ、小川さんの作品だと、受けの子が愛ゆえに攻めにいじられてるのよりは、こうやって攻めと受けが恋愛で悶々としてるのが好きです。
そういうことで、「不倫」の二文字で及び腰ではあったんですが、おもしろかったです♪

とはいえ、主人公の郁に思うことがなかったわけでもないんですけどね(笑)
ドイツ語の翻訳家として働いてはいるものの、祖母や母親と同居で、そんな立場の人が不倫ってねえ・・・。
そんな不毛な恋愛は、やっぱり長くは続かないもので、相手から不意に別れを告げられてしまいます。
その最悪の現場を、知り合いの雑賀に見られてしまうことに。
雑賀は、郁の祖母に漢方薬を処方する薬剤師ということで、顔見知りだけど特別な関係でもなく、むしろ反感を持ってる相手。
そんな相手に別れの現場を見られて、郁はますます顔を合わせることに嫌悪感が募るものの、雑賀はそんな恋愛はやめて自分のところへ来いというんですよね。
しかも、薬剤師っぽい発言も多々ありで、それがなんかちょっと笑えるんですよね。
身体の具合が悪いのは、そんな恋愛のせいだーみたいなこと言って。
それから雑賀は、郁を口説きにかかるんだけど、ちょっと強引だけどイヤミじゃないし、無理強いはしない。
なんとなくペース乱されて、気がつけば雑賀の策にハマってるみたいな?
そんな二人に決定的なことが起こるのは、やはりお酒。
いっつも思うんですけど、酔った勢いって怖いですね(笑)
そうやって郁の中で、雑賀の存在はどんどん大きくなっていく一方で、昔の恋人との関係に踏ん切りがつかない。
また連絡するの言葉にすがって、つい電話を待ってしまう。
そういううじうじしたところに、つっこみたいのはやまやまだけど、わからなくもないですよね、郁の気持ち。
ずっと好きだった人との関係を清算して、新しい関係はじめるっていうのに抵抗があるっていうのも。
恋愛って関係はじめるより、終わらせる方がエネルギー使うかもなーと・・・。
不倫を肯定する気は、毛頭ありませんが、ただ好きな人との別れに躊躇うことだけはすごくわかるんですよ。
あともうちょっとだけ、と先延ばししたい気持ち。
それでも結局、郁は別れることになり、その足で雑賀の元へ。
自分でもずるいってわかってるんですよね、その行為が。
それでも行っちゃう。
しかもそんな郁を、雑賀はうけとめちゃう。
失恋の特効薬って、やっぱり男薬だもんね(笑)
しかし雑賀ってどんだけ懐の大きい人なんだと思ってたんですよ、それともただの変わり者かと。
そうじゃなくて、自分も恋愛のド修羅場をくぐり抜けた経験があったんですよね、郁の不倫うんぬんよりもっとヘビーな過去の恋が。
生きてるかぎり、人ってなんらかのカタチで他人に影響あたえてしまうものですから、避けられないことなんだろうけど、これはなあと思いました。
だれにだって痛い過去のひとつやふたつあってもおかしくないんですけど、私が雑賀だったら、再起不能かなあ・・・。
なんか自分の恋愛、全否定された気がする・・・。
相手にしてみれば、それこそ信じらんないってことなんでしょうけど・・・。
うーん、難しい・・・。
なのに、郁のように先のない恋愛してる人に対して向き合える強さ身に付けるって、やっぱりただものじゃないなあ、雑賀。
人が影響しあうって、悪いことばっかりじゃないんだろうなあと、しみじみ思いました。

それにしても、このタイトル好きだな〜♪

posted by 棗 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>小川いら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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