2008年03月29日

甘い蜜の褥:弓月あや


甘い蜜の褥 (CROSS NOVELS)

甘い蜜の褥 (CROSS NOVELS)

  • 作者: 弓月 あや
  • 出版社/メーカー: 笠倉出版社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本




<あらすじ>
「褥の中では、私を旦那様と呼びなさい」家族に愛されて暮らしていた瑞葉は、倒れた姉の代わりに男の元に嫁いだ。そして、挙式の夜に媚薬を盛られ、夫・秋良から妻の務めだと抱かれてしまう。昔から兄のように慕っていた彼からの突然の行為に戸惑った瑞葉は、その手を拒み、座敷牢に監禁されて―!?囚われ抱かれる日々の中で、時折見せる彼の優しさに触れる度、姉ではなく自分が愛されているのかもと哀しい錯覚をしてしまうが。

※いつも以上に、ネタバレしてます!

以前から思ってましたが『褥』って言葉エロくていいですよね(笑)
あと、『閨』とか。
それにもまして、花嫁モノにでてくる『旦那様』って、なぜにこう無駄にエロスなんでしょうか。
・・・シチュエーションの問題でしょうかね。
まあ、どうでもいいです、そんなこと(笑)







性懲りもなく花嫁です。
幼妻です。
身代わり婚で、ウェディングドレスでえっちで、媚薬で、座敷牢。
これこそ私がイメージしてた、花嫁モノですね。
・・・とはいえ、何回突っ込んだんでしょう。
「そんなのありか!?」と・・・。
個人宅に、座敷牢・・・ありえんよ(笑)
でも、いいの、BLだから。
でもなあ、いくら女装してても、話したらバレると思うんだけど、バレないのがBLミラクルだ・・・。

あらすじを読めば、大体おわかりかと思いますが、攻めの旦那様こと、秋良は、瑞葉が好きなんですよね。
好きで好きで好きで、ありえない執着を見せつけてくれるんですが、なんせソレらしい言葉を一切言わないものだから、瑞葉にしてみれば、自分はたんなる身代わりでしかないと思い込んでしまう。
元々、瑞葉も秋良に片思いしてたんですよね。
でも、秋良は、姉の婚約者。
しかも、政略結婚とかではなく、姉も本当に秋良のことが好きで。
その姉が、結婚式当日に倒れ、身代わりをする事になったのが、瑞葉。
式だけ身代わりをこなせばいいと思っていたのだけど、そのあとも・・・というお決まりのコースをたどる事に(笑)
訳もわからないまま、薬盛られて、ウェディングドレスで初夜むかえちゃあ、かわいそうではありますよね・・・。
しかも、姉の結婚相手だということをきちんと認識してるだけに、ものすごい罪悪感感じてるし。
・・・大人のはずの秋良の暴走ぶりはいかがなものかと思いますが(笑)
その後、新婚さんいらっしゃーい♪な、らぶらぶ生活を夢見ていた旦那様でしたが、やはり嫁としては、納得が行きません。
逃げ出そうとして、座敷牢(笑)
旦那様の暴走愛はもうとどまる事を知りません・・・。
誰か止めてやれ。
おうちのお手伝いさんも、友達の医者も、どうしてこの異常な状況を生暖かい目で見守っちゃうんですか!(笑)
誰一人として、瑞葉の疑問に答えてくれませんよね。
「なぜこんなことになってるの?」ってやつを。
本当は、すべてを話すべきだったのは、旦那様ですがね・・・。
多分っていうか、絶対、この人が最初っからきちんとした対応をしていれば、こんなありえない状況にはならなかったんではないかと。
大体、この旦那様の瑞葉への執着愛はおそろしくも彼がまだ幼少のみぎりからはじまっていたという・・・。


しかし、執着という観点では、やはり瑞葉の姉の存在がすごいんです。
決して彼女に感情移入はできないんですけど、この物語で一番私の心に残るキャラでした。
怖いですもん、妄執が(笑)
彼女も、身体が弱く丈夫でないだけに、やはり生きる事に執着はあるだろうし、また人よりは長い人生を生きられない、という考えがあるんだろうなと思うんですよ。
だからこそ、自分にある短い時間を、いかに大切に過ごし充実させるかって、人よりずっと考えたと思うんですよ。
秋良に恋をして、その秋良と結婚したいと思う気持ちは否定しません。
その秋良が、実は自分の弟を思っていて、だから結婚できないと断られたとき、自分と結婚すれば瑞葉と兄弟になれる、と言い婚約に成功してしまう。
結局それが自分の首を絞める結果になってしまうのだけど、あの必死さは、多分普通に健康な人だったら、ないのかなあと思ったりしたんですよね。
そうでなくても、入退院の多い生活だったから、うっ屈した感情ってたまっていくと思うんですよ。
すべてのひとがそうだとは思いませんが、やはり、自分とは違い、健康な身体を持ち、しかも自分の想い人の気持ちまで持って行かれてしまったら、やっぱり感情のやり場もなくなってしまうんでしょうね。
だからって、火をつけたら・・・犯罪です。
そんな彼女は、最終的に自らの記憶を消してしまうんです。
・・・それが、すごく怖かった。
いやなこと、全部忘れちゃうんです。
そしてやり直す。
・・・そんな映画ありましたね、あれはまた同じ人と恋に落ちましたが、この人の場合もまた、同じ人に恋をしています。
記憶がなくなっても、人は変わりませんからね。
そしてまた火をつけて、人生リセット、なのかなと思いました。

・・・BL本の感想のつもりが、なんか違う(笑)


posted by 棗 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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