2008年03月16日

花嫁は薔薇に散らされる:佐々木禎子


花嫁は薔薇に散らされる (キャラ文庫)

花嫁は薔薇に散らされる (キャラ文庫)

  • 作者: 佐々木 禎子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: 文庫




※ネタバレかもしれないです。

<あらすじ>
「今から君を私の花嫁として雇いたい」
──アメリカに拠点を置く大企業の御曹司・理人から、逃げた花嫁の身代わりを依頼された、なんでも屋の美咲。誰もがかしずく精悍な美貌と経済力を併せ持ち、他人に命令を下すのに慣れた理人は、なんとNYにいる祖父のもとに美咲を連れていくと告げてきた!! しかも「花嫁の初々しさを演技指導してやろう」と初日から無理やり抱いてきて……!?
大企業の御曹司×なんでも屋モノ。


いきなりですが、「Shall We Dance?」は、日本版より、断然ハリウッドリメイク版が大好きです。
なぜって、ラストのリチャード・ギア様に、やられたからです。
ダンス教室の愉快な仲間たちに、うひ♪ってなったことも否定はしませんけどね・・・。
というわけで、ロマン派腐女子(byゆちゅ♪さん命名)のハートをがっつり掴んで離さない、佐々木禎子さんです。(前置き長過ぎ・・・)
あのエスカレーターのシーンで、めろめろしてしまったそこのあなた!ぜひお読みください(笑)



花嫁モノのお約束がいまだによくわからないんですが、この作品はきっとそういうお約束からは外れてると思います。
逃げた花嫁の身代わりで結婚式の替え玉っていうのは、よく聞くシチュなんですけど、あくまでも”ビジネス”で結婚式あげちゃいますからね。
受の美咲の職業はなんでも屋ですから。
しかし、さすがヤリ手の御曹司は、上手だった(基本、ツメがめちゃくちゃ甘いんですけどね・・・だからホンモノの花嫁に逃げられた/笑)
身代わりで花嫁になってもらっただけでは終わらず、家族への報告に同行しろと言い出します。同性の恋人だということで紹介するために。
理人は、とにかく、人にイヤとはいわせない雰囲気を持ってるんですが、決して強引でも傲慢でもなく、ただそうなるようにもってってるだけなんですよね。
あらすじにもあった”初夜”も、結局、合意の上っちゅーか、無理やりとか一切ナシ。
さすが、ミスターパーフェクト(笑)口先三寸で世の中渡ってるなあ・・・。
美咲にイヤだと言わせるヒマ与えてませんし。
理人は、いわゆる帝王学を学ぶためか、両親とではなく、厳格すぎる祖父の元で育てられたという過去があって、・・・ちょっと問題あり過ぎの精神構造を持ってます。
祖父との仲は、非常によろしくない状況で、そんな祖父の束縛から逃げ出すためと、仲のいい女友達に偽装結婚を頼んだり、それに逃げられれば美咲に身代わり頼んだり。あげくの果てには、美咲を恋人と偽って祖父の元に行こうとしたり。
一番大事なことするまえに、その場限りのウソで、なんとかしようとしてるんですよね。
そう、この人は、根本的に心が病んでる!
そんな理人に、いいように振り回されてるようで、そうじゃない美咲。
情が深くて、愛に飢えてて、やっぱりどこかまっすぐさを失わないでいるひとなんですよ。
家族をあまり知らなくて、やっぱり心のどこかに孤独さ抱えてて、でも寂しいだなんて一言も口には出さない。
そんな美咲にしてみれば、大事な家族に、そんなウソをつくということがどうしても堪え難くて、後ろめたくて、何度となく理人に本当の事を話すように説得してみるんですが、玉砕。
理人に連れられ、アメリカの理人の家族に会わされると、やっぱり自分が持たない家族の存在を強く意識させられて、ひっそりダメージ受けてみたり。
でも、その一方で、祖父との仲がむちゃくちゃにこじれてるのを見たり、どこか病んでしまった理人の心を思って、かわいそうだと感じてしまったり。
だからと言って、自分がなんとかしようだなんて気負いは全くなくて。
しかし、そんな正反対な人生を送ってきた、まるで違う価値観を持ってる二人がうまくいくか?というとやっぱりぶつかりますよね、激しく。
我の強さはお互い様。
どっちも一歩も引きません。
佐々木さんって、そういうオトコマエな受けちゃんが多くて、私は非常に嬉しいですよ。
そんな二人は、結局じーさまに、まるっとお見通しされちゃって、偽装カップルがバレてしまいます。
これで仕事は終わり、と言わんばかりに、美咲は彼の元を去ります。
美咲は、もう偽装カップルを続けるのが辛くなるくらいに、理人が好きになってるんですよね。
ウソかホントかわからないような、甘い言動のひとつひとつに惑わされてしまいましたから。
日本に戻り、なんでも屋を再開する美咲は、すっかり萎れてるんですよね。
ひとりで食べるご飯がおいしくない。
大好きな濃いコーヒーが、おいしくない。
すっかり、一人でいることの寂しさ憶えちゃったんです。
そこへ、王子様はやってきます、バラの花束を抱えて♪
自分の所業も反省しつつ、プロポーズみたいな告白してくれます。
結局私は、バラの花束抱えた男に弱いんだな。
・・・ヲトメな腐女子で悪いか!!

そういえば、ちょい古い映画なんですが「グリーン・カード」というのがありまして、家族向けの借家に住みたいアメリカ人女性と、アメリカのグリーンカードが欲しいフランス人男性が偽装結婚する内容なんですが、これもまた、偽装結婚からはじまる恋なんです〜。
佐々木さんのこの作品が楽しめたという方には、きっとツボにハマると思いますよ♪
・・・ただ、決して、オトコマエじゃないんですけどね、主役が(笑)

この記事へのコメント
棗さん こんばんは♪

私ただでさえ未読タワーが積み上がってるのでハマりたくはないんですが、実は韓流ドラマってロマン派(笑)にはたまらない萌えの宝庫なんですよ!
うちは義母がハマっていて毎日何かの韓流ドラマDVDが居間に流れてますが、こないだ結婚後たまたま見た3年間も仮面夫婦だった王と王妃の心が通いあうシーンで泣いちゃった…(T∇T)
いや、結局ストーリィもタイトルも私は知らないままなんですが(笑)

そんなロマン派の心をわしづかみ♪ですよね、佐々木さん(笑)
まだまだこれからもロマン派花嫁をご紹介してまいりたいと思います!

TBいただきますので、よろしくお願いしますね♪
Posted by ゆちゅらぶ♪ at 2008年03月16日 22:46
ゆちゅ♪さん、こんばんは♪

韓流ドラマ!あれは恐ろしいシロモノです。
うっかり手を出して、ハマった過去がありますよ(笑)
あの時は、腐女子じゃなかったんで、好き放題に見てました・・・。
しかも、まわりがハマってるから、あれもこれも貸してもらえたんですよね(笑)
案外、スタンダードな四季シリーズとかではないのが、好きでした。
あれもまた、奥の深い世界なので、ハマると大変ですよね〜。
ハーレク○ンか、韓流ドラマか、BLか。
女性の心を掴むものがこの世には溢れ過ぎです!(笑)
しかし、そのドラマは一体なんでしょうねえ、時代物といわれると、チャングムしか想像がつかないです・・・。気になる。

花嫁モノは、思ったより楽しかったです〜。
アラブよりひょっとしてこちらが好みかな?と思ってますが、いかんせんテンプレートな花嫁読んでませんからね(笑)どうなんでしょうか。
次は、弓月さんにも挑戦したいです〜。
・・・やっぱり、ゆちゅ♪さんに花嫁関係はお聞きすると、すぐお答えが返ってきて、嬉しいです♪

コメント&TBありがとうございました。
Posted by 棗 at 2008年03月17日 17:08
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