2008年01月13日

愛してると言う気はない :英田サキ


<あらすじ>
三年前に警察をやめ、現在、ひとり『陣内探偵事務所』を経営するしがない探偵、陣内拓朗には、とびきり特別な恋人がいる。それは新宿歌舞伎町一帯をシマに暗躍する、美形だが凶暴なヤクザ、天海泰雅だ。見てくれの繊細さとは裏腹に、東日本最大の暴力団組織、紅龍会の直系二次団体周藤組の幹部であり、『周藤の虎』と呼ばれ、恐れられている男だ。恋人になったとはいえ足蹴にされ、おまけに最近では、陣内の尻に執着を見せつつある。そんなある日、ひとりの青年がある人物の説得を依頼してくるのだが!?悲しくも愛しいヤクザと探偵のラプソディ。
探偵×ヤ○ザモノ。


記念すべき年越し本です(笑)
除夜の鐘を聞きながら読んだんですが、楽しみにしてただけありました。
・・・前作「さよならをいう気はない」(感想はコチラ)よりも、俄然萌えました。
表紙の天海からも、完全ノックアウトでしたよもう。




今回感想を書くに当たり、前作の感想読み返したんですが、そう!私は天海親衛隊(笑)のふたりにもっそい萌えていた!
けれど、今回はオッサンと女王様にめろめろだった・・・。
なんなんだろうな、なさけないオッサンだと思ってた陣内が、実は懐の広いところ見せつけちゃうし、凶暴で美人な襲い受だとばかり思ってた天海が、実は繊細さ兼ね備えてたり。
・・・そういうギャップにたまらなく弱いらしいです。
英田さんは、「エス」の時もそうだったんですけど、弱さと強さの両面を持つキャラを書かせたら最高ですね。

天海がその世界に足を踏み込んでしまうきっかけとなった事件、というか天海の過去が今回は出てきます。
そこに絡んでくるのが、天海の弟、泰智。
あの天海と兄弟とは思えないほどの、汚れてない人(笑)
っていうか、あの純真さは、ある意味罪かな・・・。
きっと人のいいところだけみて育ってきたんだろうね。
天海がその分、すべてを背負ったんだろうけど・・・。
・・・いや、泰智を責めるのは、筋違いだとはわかってるけど、わかってるけど、許せないタイプなんですよね。
っていうか、すごく嫌いですね(笑)
善意だけでできてるような、この精神構造。
何がどうで、どういう経緯で、天海という人が、今の行き方選んだのか、全く考えなかったんだろうかと。
母の命があと少しということがわかり、母親と天海を会わせようとして、陣内を頼ってきた、泰智。
絶対に、母親は天海に会いたがってるからと言って。
・・・この全くもって、根拠のない自信にまずむかついたんですけど(笑)
結果は、予想通りで、天海様ご乱心・・・。
この人って、びっくりするくらい不器用で、そういうことしかできないのかなって。
陣内に頼ることも、甘えることもできなくて、自分傷つけてばっかりで。
それでも、どうにもならないくせに。
今回はもう、陣内が最初っから最後までかっこよすぎですよもう・・・。
女王様に乗っかられてるだけの、情けないオッサンは返上ですね。
天海を受け止めるって決めて、あんあ必死になられたら、さすがの天海も100分の一くらいは素直になりそうだもん(笑)

それにしても、我那覇は、変態さんいらっしゃ〜いでしたね。
全体的に重々しくて暗いトーンのお話の中で、かなり光ってましたよ(笑)

posted by 棗 at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>英田サキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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