2005年10月02日

十三階のハーフボイルド:ひちわゆか

十三階のハーフボイルド 1
ひちわ ゆか著
新書館 (2005.9)
ISBN : 440352057X
価格 : \620
通常2-3日以内に発送します。


<あらすじ>
エレベーターもついてないようなボロいビルの13階で、犬や猫を探す探偵を生業としている原。
ある日、いつものように迷子のペットを探しに出かけたところを、拉致される。
相手は、エリート警察官僚の奎吾。
長い間、原が恋い焦がれていながら、二年前に失ってしまっていた男。
面倒な依頼を持ち込んできた奎吾は、ひとつの条件を出す。
「引き受けてくれるなら、一晩過ごしてもいい」と。
探偵×警察官僚モノ。

※微妙にネタバレしてます。

昔も昔、ある作品を読んで、あわないな〜と感じて以来、ずっと読んでいなかったひちわさんです。
今回読む気になったのは、原が「キング・オブ・ヘタレ」だからというのは、内緒(笑)
正直、探偵と警察という設定は、今個人的にツボもツボなので、迷わず購入。
それにしても、いまだにひちわさんのどの作品を読んでダメだと思ったのか、さっぱり思い出せません・・・。
でも、やっぱり、たった一作で、この人ダメって決めつけたらよくないですね。
エロのないひちわワールド、堪能しました♪




この作品はもう、原のヘタレっぷりにもう、めろめろ(笑)
やっぱり、攻はヘタレに限るわ〜。
って、受至上主義者のくせに、最近なんだか、攻くんに心魅かれることが多いような気が。そろそろ受至上主義の看板おろさないと・・・。
そんなことより、麻々原さんのイラストなのでかなり小奇麗ですが、実際原は、無精ヒゲだし、髪もぼさぼさっぽいし、着たきり雀だし、ずぼらだし、だらしないし、ヘタレだし(笑)でも、目一杯、情の深い男。
こういう男って、女にもてるんだろうなーと思いつつ、男にももてそうだなと(笑)・・・実際モテモテだし。
一方の奎吾がまた、エリート街道まっしぐらの警視正。
クールビューティーでプライドが高くて自分の信念曲げない男。
でもお箸の持ち方が悪い(笑)
・・・どうなんですか、このカップリング。
萌え過ぎで、撃沈・・・(笑)

二年前、奎吾が広島へ栄転が決まった夜、原は酔った勢いでキスをしたあげくに「一度でいいから寝てくれ」とまで言ってしまう。
恋して恋して、おかしくなりそうなくらいに、焦がれた相手に。
一瞬にして壊れた友情。
言ってしまった言葉も、してしまったことも、消せなくて記憶として残ってしまう、お互いの心の中に。
それから二年、会うことも、連絡をとることもできず、ただ後悔だけを抱いて生きていた原。
そして突然目の前に現れた奎吾は、まるで二年前と変わらずいて、淡々と仕事の依頼を告げる。
そんな奎吾に自分のことなんか忘れてしまったのだと思ってた、と言ってしまう・・。
ヘタレの上に、鈍すぎるよ、原(笑)
彼って、結構無意識に他人を傷つけちゃうタイプなんだろうな。
私は、奎吾も原のこと、好きに違いないと思ってるんですけど・・・。
多分この世で気付いてないのは、原だけに違いない(笑)
不愉快な記憶だから忘れられないって言って、原が付き合ってた相手のフルネームから住んでた場所、思い出含めて全部覚えてるって、やっぱりそうなのかなと思えたし。
なにより、SM、乱交、ゲイパーティー(笑)の依頼だって、たくさんいるだろう探偵の中から、あえて原を選んだのは、彼に会う口実だったんじゃないかなと。
なにより、報酬に一晩過ごしてもいいなんて、・・・告白じゃないんですか?!
気の毒な原は、一体いつ本懐を遂げることができるんでしょうね・・・。
しかも、あの終り方って、ひちわさん・・・ヒドイ(笑)

それにしても、エロは全くなかったんですけど、奎吾が原の背中で泣くシーンには、やられました・・・。

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