2007年11月09日

彼の孤独を、飼い慣らせ。:神奈木智


<あらすじ>
響の一ノ瀬組組長襲名から半年。室生龍壱と神崎菜央はようやく穏やかに暮らせるようになった。ある日、室生は響の刺青を彫る若い彫師・鵺の飼い猫の名が「ナオ」だと知り、その偶然に引っかかりを覚える。一方、鵺が描いた刺青の下絵を見た菜央はサインをみて驚く。それは菜央の過去に深く関わりがある名だった。悩む菜央に室生は…。
ヤ○ザ×元ジゴロモノ。

シリーズ四作目、最終巻ですね。
そしてメインCPは、最初に戻って室生×菜央。
最初のつれない、ツンデレぶりがウソのような、室生さん(笑)
すっかり菜央にめろめろでべたべたに甘やかしてますよね。
そしてえっちがエロくて、くどくて、焦らし過ぎ。
いいぞ、おっさん!がんばれ!
やっぱり、私はこの二人が一番好きだなー。




今回は、主に菜央の抱えてる過去が、メインになってきます。
室生とのらぶらぶいちゃいちゃ(笑)の間に挟み込まれる、どうしたって消せない過去。
前作で、室生に深い憎しみを抱く暮林に拉致られ、その時投げつけられた言葉が、菜央の心に突き刺さってる状態。
自分と同類だ、と断言した暮林、それを否定できる材料を持たない菜央。
生きるために他人を騙して、食いものしてきた、過去。
罪悪感を感じてたら生きていけなくなるから、そんなこと考えずにいたけれど、室生と生きる道を選んで、あらためて自分の過去と向き合わなくならなくなってしまう。
そんな時、養護施設で兄弟同然に育った詠弥が、響の彫師・鵺として現れる。
どうしたって、過去から逃れられなくなる、菜央。
そこへ、室生の元妻が子供を連れて戻ってくる。
その様子を見て、自分は室生にはふさわしくないという思いに駆られてしまう。
どうしたって、過去にしてきたことは消せなくて、そんな自分が室生の側にいても本当にいのか?なんて考えてしまう。
そういう心配を菜央にさせてしまう室生の努力不足に、マイナスポイント(笑)
でも、そんなこと考えるだけ無駄だよと、菜央を怒りたくなるのも事実。
だって、室生は、元妻にはっきりと、菜央のこと紹介しちゃってるわけだし「愛人」って(笑)
しかし、優哉はいいこと言うなーって。
さすが、狂犬調教中なだけあって、言葉の重みが違います。
すっかり自信がなくなってる菜央に、自分を低く見ることは、菜央を選んだ室生を侮辱することだ、なんて言ってのける。
・・・まあ恋愛に悩むと、まわりからどんなポジティブな言葉もらっても、当人からもらうべき言葉もらえなきゃダメなんですけどね。
生きるために偽物の恋愛をくり返してた菜央が、本気で室生が好きな証拠ですよね、それって。
そんな菜央が、室生を飼いならせる日はくるんでしょうか。
・・・いや、もうとっくに、飼いならしてますね(笑)

そして、橘×彗CP。
めでたく本懐を遂げたようですね。
私は、橘はヘタレだとは思わないんですよ、きちんとした大人の対応した、いい男だと評価してあげます。
・・・すりゃいいってもんじゃないですからね。
とはいえ、彗のストレートな誘い文句に、必死に耐えてる前作の彼は、気の毒でした(笑)
あれは確実に理性の神が宿ってたなあ・・・。


『やさしく殺して、僕の心を。』の感想はコチラ
『おまえは、愛を食う獣。』の感想はコチラ
『君が、ひとりで泣く夜に。』の感想はコチラ
posted by 棗 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>神奈木智 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック