2007年11月08日

君が、ひとりで泣く夜に。:神奈木智



<あらすじ>
一ノ瀬組組長の長男・彗が刑事の橘和貴と出会ったのは、外で倒れたときだった。橘に惹かれる彗は、橘と会えることを楽しみしている。橘もまた、体は弱いが優しい彗に惹かれ始める。そんなある日、彗の双子の弟・響の二代目襲名が目前に迫り、彗の身に危険が迫る。刑事の橘をこれ以上巻き込めない―彗は橘にもう会わないと告げるが…。
刑事×ヤ○ザの息子モノ。


シリーズ第三作目です。
そして、主役は意外や意外、ケダモノ響の双子の兄・彗。
響とは陰陽の関係としか思えないほど、何もかも真反対で、身体も弱く、穏やかな性格でありながら、いざというとき一番肝が据わっているという、最強の受ちゃんです。
お相手は、菜央たちにおせっかいをやいてはウザがられてる、刑事の橘。
まさにロミジュリ!



あらためて読み返してて思ったんですけど、神奈木さんの和モノはいい・・・。
雰囲気がすごい好きなんですよ〜。
とはいえ、この作品は、別に和モノというわけではなく、寧ろヤ○ザですよね(笑)
彗の佇まいが、単に私好みの和テイストというだけなんですけど。
基本的には、ヤ○ザモノなので、撃たれたとか、拉致られた、とかそんなことが、あれこれ起こってるんですけど、そんな世界に不似合いとしかいえない彗が出てくると、空気変わっちゃうんですよね。
橘と彗、自分たちの住む世界の違いをものすごくよくわかってるからこそ、彗は別れる決意をするんです。
好きだから別れる、そういい切って、障子越しに手を重ねて。
そのシーンがもう・・・。
すげー好きなんです。
三十路の刑事は、仕事っぷりも熱血だけど、恋愛方面も案外熱い男だったようで、彗に会いたい一心で、自分の立場もわきまえずに、組長宅に乗り込んでいったり。
イイ大人のくせに、時々むちゃしますよね。
そのくせ、大人の鷹揚さみせたり。
やんちゃのかぎりをつくす響の前で、兄としてのスタンスを保ってる彗にとって、甘やかしてくれる数少ない人が橘なんだろうなと。
BLのいいところなんですけど、現実だったら、絶対に実現不可能な恋愛だと思うんですよ、この二人。
それこそロミオとジュリエットのように、死んでからじゃなきゃ、結ばれない運命だと。
ああ、BLバンザイと言いたかったです(笑)
ただ、当然というべきか、彗の身体があんなだし、えっちはないんですよね、お触り程度で。
その分、外野のカップルが、熱い熱い・・・。
室生と菜央は甘々だし、響と優哉はタガが外れたようにらぶらぶだし。
ごちそうさまでございました・・・。

『やさしく殺して、僕の心を。』の感想はコチラ
『おまえは、愛を食う獣。』の感想はコチラ

posted by 棗 at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>神奈木智 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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