2007年10月16日

エレベーターで君のとこまで。:鳩村衣杏


エレベーターで君のとこまで。 (ガッシュ文庫)

エレベーターで君のとこまで。 (ガッシュ文庫)

  • 作者: 鳩村 衣杏
  • 出版社/メーカー: 海王社
  • 発売日: 2006/05/26
  • メディア: 文庫





<あらすじ>
高校卒業時の「絶交」以来、音信不通だった元親友同士が7年ぶりに再会した。長身に見合わぬ乙女心を持つ能島平は少女漫画家、身長は華奢だが男前な窪田修里はIT会社のサラリーマンになっていた。絶公中もずっとずっと修里に片想いしていた平。その愛は修里をモデルに漫画を連載するほどで、平は再会を機にどうにか関係を修復、そして恋人へと進展したいと考えるのだった。一方修里は、そんな平の想いを初めて知らされて戸惑い…。
少女漫画家×IT会社社員モノ。

鳩村さん、新刊でますね〜。
しかも、「愛と仁義に生きるのさ」の続編で、主人公は、弟!
やった〜、読みたい〜と、ネット世界の片隅で、ビミョウに叫んだかいがありました(笑)
そんな鳩村さんの、コメディ部門(なんじゃそれ)の、お気に入り作品の「エレベーターで君のとこまで。」です。
読んだときから、思ってたんですけど、この作品、私の萌えシチュばっちり踏まえてるんですよね〜。
同級生の再会モノだし、攻めがヘタレだし(いや、それ以上・・・)、受けちゃんが気が強いし。
しかも、平、垂れ目なんだもんー(スイマセン、個人的趣味です)





表紙だとわかりにくいですけど、ロンゲのちょっとちゃらいカンジのアロハ着た男が、少女漫画家で、攻めです(笑)
この彼が、少女漫画家という肩書持ってるだけあって、なかなかの乙女キャラ。
この平は、高校時代に誤解が元でケンカ別れしてしまった修里のことが、ずっとずっと好きで、片時も忘れたことがないというほどの、立派な乙男(笑)
それもあって、描きはじめた「ラブ・バレ」というマンガのヒロインのモデルは、実は修里という徹底ぶり。
そんな平のオフィスのあるビルに、その修里の会社が入居してきたことから、七年ぶりの再会を果たすことになる・・・。
いやもう、このヘタレ乙男・平のキャラがいいんですよ〜。
乙男攻めって、確かこれがお初だったんですけど、案外自分的にはイケました(笑)
ひさしぶりに顔を合わせた修里が、あいかわらずかわいいからって、鼻血吹いちゃったりして。
この、しっかりすね毛な攻め男の外見で、この乙女なハートの持ち主って、ギャップがたまらん。
そんな彼ら、えっちの相性が、ものすごくいいと言うわけではないところが、またらしいというか・・・。

で、実はと言うと、この主役カップルもさることながら、脇CPが美味しいのなんのって(笑)
やっぱり、鳩村さんって、脇CPがあなどれないです。
修里の会社の社長の大庭×平のチーフアシ兼マネージャーの珠紀。
この珠紀の、ひねくれ具合がね、いい感じにねじれてるとうか、屈折してるとというか。
同じ漫研の後輩だった平は、しっかり売れっ子漫画家。
自分はそのアシスタント兼マネージャー。
自分だってマンガ描いてたんだから、複雑な感情抱いても、まあ不思議じゃないかな・・・。
そんな、性格が複雑骨折している珠紀を「タマちゃん」と呼び、ことごとくペースを乱す男が、大庭なんですが、こいつがまたいろいろ苦労した男で、それもあってかなんというか鷹揚な男。
珠紀は、そりゃあもう性格悪いですから、平気でウソばっかりついてたりするんだけど、そんな珠紀のとっさに出たウソはない一言に、大庭は恋をしちゃうのです。
でも、あいかわらずタマちゃんは、野良猫のごとき懐かなさ。
そんなとき、会話の流れから「一億円で愛人にしてください」なんて、ウソをついてしまう。
大庭もわかってるけど、「買う」なんて言っちゃって、引くに引けない状況に。
結局未遂で終わるんですけど、珠紀がホントに、仮面がはがれていくんですよね。
それこそ平の前では完璧でかつ冷徹なマネージャーぶりを発揮して、それ以外の時でも、隙なんてまったくない仕事ぶりなのに、大庭の前では弱み見せてばっかりで。
珠紀は、暗いところがダメなんですよね。
小さいときに、蔵に閉じこめられたために、それがものすごいトラウマになってて。
ある日、大庭と二人で乗り合わせたエレベーターが、故障で停止したあげく、停電。
大パニックなったげくに、「やだ」と子供みたいなこと言って、大庭にしがみついちゃったんです。
それが最初に見せた、弱み。
でも、それが最初の本音でもあったわけで、大庭はこの一言で、やられてしまったのです・・・。
そんな弱さを一生懸命隠して強がってる珠紀のありのままを好きでいてくれる大庭と、大庭の前でだけ、素に戻れる珠紀。
大人のカップルなのに、じゅーぶんカワイイです♪

この二組、きちんとエレベーターが絡んでるんですよね、恋愛に。
一階で働いてる身としては、時にはエレベーターで素敵な出会いに遭遇してみたいものです・・・。(用がないから滅多に乗らないですけど)
posted by 棗 at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>鳩村衣杏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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