2005年08月07日

サマータイムブルース:桜木知沙子

サマータイムブルース (新書館ディアプラス文庫) [文庫] / 桜木 知沙子 (著); 山田 睦月 (イラスト); 新書館 (刊)
<あらすじ>
サッカー部のOB会で、久しぶりの再会を果たした、三輪隆伸と鳥居。
高校時代、部の先輩であった鳥居に片思いしていた隆伸は、思いきって告白するも、断られてしまっていた。
あれから四年がたっていたが、鳥居に対しての気持ちが当時と変わっていなかったことに気付く隆伸。
後輩×先輩

立秋ですね。
というわけで、「ナツイチ」第五弾にして最終回(笑)は、桜木知沙子さんの「サマータイムブルース」。
このタイトルを見て、即座に渡辺美里さんを思い浮かべてしまうのは、世の常だと思いたい・・・。


オンライン書店ビーケーワン:サマータイムブルース


桜木さんの作品を読んでいていつも思うのですが、言葉によるコミュニケーションの重要性を感じずにはいられません。
私自身、人と話すのがヘタなほうなので、読んでいて身につまされることが多いんですが、言葉にしても伝わらないことがあるなら、なおのこと言葉にしないと伝わらない。
だから、この鳥居というキャラが、本当に読んでいてわけわからなくて・・・。
彼の本質を見抜いた隆伸には感動します。
逆に、隆伸はきちんと自分の気持ち言葉にしてます。
それは鳥居に対しても、自分に好意を寄せてくれた女の子に対しても。
それでも、相手に真意が届いたかどうか、ビミョーな感じ。
特に、告白に対しての鳥居の解釈は、スバラシイ(笑)
翻訳コンニャクが必要そうです。
それでも、二人がうまくいったのって、結局は言葉の力かな。
ボキャブラリーが貧困だろうと、ストレートな言葉って、一番効くような気がします

それにしても、桜木さんといえば、北海道というイメージが強くて、この作品、北海道の”ほ”の字も出てこなかったのでかなり驚きでした。
舞台は、東京です・・・。
それでも、隆伸たちは軽井沢に行ったりしてますので、どこか涼やかなイメージの夏。
だからなのか、大学生とは思えない、爽やかな恋愛を繰り広げる二人。
しかも、ものすごく気になるんですが、二人がくっつくまでの話がこの「サマータイムブルース」で、その後日談のようなショートストーリーが、最後に入ってますが、そのタイトルが「スプリングタイムキス」。
・・・季節がまわってますね。
そうか、半年以上かかったんだね。
えらいな、隆伸(笑)


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