2007年09月13日

甘くて純情:剛しいら


剛 しいら / フロンティアワークス(2007/07)
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<あらすじ>
佐川幹は老舗和菓子店『緑風堂』の次男。家は継がずに茶道を教えていたが、諸々の事情で店の経営をすることに。そんな時、不動産会社の社員・西脇篤史が土地の売却を求めて訪ねて来た。幹に売却の意志は無かったが、西脇とは何度でも会いたいと思うようになっていた。自分が男しか愛せないと気付いて以来、人を好きになることから逃げていた幹にとって、それは初めての経験で―。
不動産会社社員×和菓子屋店主モノ。

剛さんの、「愛され過ぎて孤独」「愛し過ぎた至福」を読んでから、鎌倉が舞台のものが読みたいな〜と思い、読んでみました。
なんだか、あのサーファー歯科医ファミリーがいそうな雰囲気でした♪
・・・なんだかんだで、剛さんの本が増えてます(笑)



自分の性癖に気付き、それから人とかかわることを避け、茶道の道を進んでいた幹。
けれど、和菓子屋を営む父が亡くなり、跡継ぎの兄が失踪、突然店を継ぐことになってしまいます。
けれど、失踪したはずの兄が、東京の不動産会社に土地の売却話を持っていってしまったため、その不動産会社の社員、西脇と話をすることになるけれど、そこでその西脇に一目ぼれしてしまう幹。
そんな初めての感情に、ものすごくうろたえてしまいます。
その様子が、本当に初々しいんです。
どこの箱入りムスメだっていうくらい。
しかも、そんな初恋だけではなく、いやおうなしに継いだ店の経営に携わることにより、自分がずっと目を背けてきたものに向き合うことになります。
自分の知らなかった、生々しい人の感情。
だから、ずっと自分をかわいがってくれていた茶道の師匠が、実は下心を持っていたとか、店の和菓子職人とコミュニケーションをとろうにも、実は相手のこと何も知らなかったり、と。
そんな中、土地の売却話の関係で、西脇とは頻繁に顔をあわせることになるのだけれど、恋愛初心者の幹には、どうしていいのか全くわからない。
そんな幹の、動揺が伺い知れるというか、今回この作品を読んでて、幹視点のお話だからなのか、西脇という男が全くわかりませんでした。
なんか、表面的なことはなんとなくわかるけど、深いところが全く見えないというか・・・。
そういう、幹の不安っていうのが、ものすごく伝わってくるんです。
確かに、この二人、うまくいくんです。
うまくいくけど、相手のことが見えない・・・そんな感じがしました。
そして、幹の和菓子屋がその後どうなるのか全く読めなくて(笑)
彼の立てた業務計画は軌道に乗りつつあったけれど、そこへ不肖の兄が職人を連れて帰ってくるんですよ。
なんだか、そのあと急にお話が閉じたので、ん?と思ったんですが、続きはあるんでしょうかね?

それにしても、幹の送るメールのあまりの子供っぽさに笑いました。
・・・かわいすぎ〜。

posted by 棗 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>剛しいら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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