2007年09月11日

八月の略奪者(ラプトル):いつき朔夜



<あらすじ>
それは高校三年生の夏、思いがけず見つけた運命だった―。校外見学でやってきた博物館で、アンモナイトの化石を割ってしまった浩紀。だが、いつものように適当に流そうとした浩紀を、学芸員の香月は本気で叱った。真面目で融通がきかない彼に反発を覚える浩紀だったが、博物館に通いつめるうちに、博識で可愛いところのある年上のひとにいつしか惹かれてゆき…。きらきら眩しいティーンエイジ・グラフィティ!!
高校生×学芸員モノ。

きらきら眩しいティーンエイジ・グラフィティ。
こんなあらすじだったんですね(笑)
なぜか、長いこと積んでいましたが、ようやく読みました。
・・・ツボ直撃ですよ、もう。
自分が高校生だった頃、社会人というのはものすごく大人に見えました。
あの頃の気持ちが、なんだか少し甦りました。
今は、高校生が宇宙人に見えてしかたないです(笑)

博物館で出会った、浩紀と香月。
高校生の浩紀には、香月のことがずいぶん大人にみえただろうなと。
すべてを適当に流してきた浩紀と違い、学芸員として仕事に対して真摯に取り組む姿勢だったり、自分のフィギュア作りの趣味を同級生たちのようにからかうこともなく、きちんと受け止めてくれたりと。
・・・まあ、ある程度は大人なら当たり前な部分もあるんですけど、高校生の世界しか知らない浩紀にしてみれば、それはちょっとした驚きだっただろうなと思うんです。
そんな香月を目の当たりにして、ちょっとづつ惹かれていくのだけど、香月の同級生で友人の木部が、香月に誘いをかけているのを偶然目にしてしまう。
その木部の態度に反感を覚えた浩紀は、生意気にも木部に宣戦布告。
香月にウソつかせるようなことしない、と。
そこから、浩紀は、香月に追いつこうと必死に大人になろうとがんばるんですよね。
でも、浩紀には、その純粋で超ストレートな気持ちを香月にそのままぶつけられる人で、別にムリして大人にならなくてもいいんだよ、と思う反面、がんばれって、思っちゃうんですよね・・・。
年下の子の背伸びしてる姿は、応援したくなっちゃうんですよ、好みの子だったら特に(笑)

そして、書き下ろし「十二月の暴君」。
こちらは、主人公が入れ替わって、香月からみた浩紀の姿が見れます。
浩紀も大学四年生になり、就職活動のため、スーツを着るようになってるんですよね。
それだけじゃない、浩紀の成長に香月の心中は複雑。
浩紀ももう学生じゃない、自分との関係を若気の至りで済ませられなくなる、だから大人に自分から別れを切り出さなくちゃいけない。
そう思って、どうにかしようとするのに、自分好みの立派なワンコに成長した浩紀が、そう簡単に自分を手放してくれるわけもなく、時間ばかりがたってしまう。
そんな時、市の調査で、不都合なことが見つかり、それをうやむやにしなければならなくなった香月。
それを助けたのが、浩紀。
まだまだ自分が育ててるつもりでいたけど、彼はとっくに大人になっていて、香月と肩を並べることだってできるようになってるんです。
香月は、手放したくないばっかりに、浩紀のことずっと子供でいて欲しかったのかもしれないなと、ちょっと思ってみたりしました。
でも、やっと香月に追いついたとわかった浩紀が、すごくうれしそうなんですよね(笑)
どうやったって、離れた年を縮めることはできないけど、でもなんとかしたいと必死になってる姿はいいなーと。
ところで、こんなカミングアウトもアレなんですが、安普請のアパートでえっちになだれこんで「壁が薄いから」とおおきい声が出せないというのが、萌えです・・・。


この記事へのコメント
棗さん こんにちは♪

しばらく前からコメントに来ようと思いつつかなり日が経ってしまいました…(T∇T)
きらきらといったら「青春ライン?」と続けてしまいます、腐ってます(笑)

ラプトルですね〜、私も大好きです♪
年下攻のかわいらしさとか、成長したあかつきの男っぷりとか2話で十分堪能できて大満足でした♪
いつきさんも変わった職業モノで毎度楽しませていただいてますが、この話はホント青春グラフィティって感じでよかったなー♪
うひひ、私もカミングアウトさせていただくと棗さんがお好きなシチュももちろんですが、壁が薄くて普段声が出せない人がたまに開放されて乱れちゃうってのが萌えです♪
…恥ずかしい告白だわ(T∇T)

TBよろしくお願いしますね♪
Posted by ゆちゅらぶ♪ at 2007年09月17日 17:33
こちらでも、こんばんは、ゆちゅ♪さん。

>年下攻のかわいらしさとか、成長したあかつきの男っぷりとか2話で十分堪能できて大満足でした♪

前編だけでもよかったかなーとおもいつつも、やはりあの後編があってこそのこの作品ですよね。
大学生の浩紀のかっこよさは、反則です・・・。
いつきさん、ようやく全作読んだんですが、確かにゆちゅ♪さんの言われるように、結構珍しめの職業モノBLってカンジですよね。
でも、この作品は、職業モノでありつつ、青春モノですよね。
やはり「青春ライン」を聞きながら、読まなくてはいけませんねこのお話(笑)

・・・ときどき、どーにもがまんできなくなって、変なカミングアウトしたくなっちゃうんですよね(笑)
できれば、同志がいてくれればいいなーという、淡い期待を込めて。
でも、ゆちゅ♪さんの言われるシチュも、いいですね〜。
できればメガネかけたエリートさんで、ストイックな職業についてる受けさんだったら、なおいいです(聞いてないって・・・)

コメント&TBいつもありがとうございます♪
Posted by 棗 at 2007年09月17日 21:18
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Tracked: 2007-09-17 17:36