2005年07月09日

アプローチ:月村奎


アプローチ (キャラ文庫)

アプローチ (キャラ文庫)

  • 作者: 月村 奎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 文庫




<あらすじ>
寮のある男子高に転校した智里は、重度の接触嫌悪症で、人間不信。
転校前の学校で起こった、ある事件が原因だった。
そんな智里に、寮長の廉はやたらと構ってくれるものの、どうしても素直に信用する事も出来なくて、反抗気味。
徐々に廉にも、寮生活にも慣れてきたころ、思い出したくなかった事件が、再び顔を出す・・・。
寮長×寮生モノ。


初めて読んだ月村奎さんの作品は「Release」でした。
だからなのか、月村さん=トラウマ系という思いがあって、この「アプローチ」を読んだ時には、これだー私の求めていた月村さんはこれだーと、叫びそうに(笑)







実は、廉の名前「手代木・廉」じゃなく「手代・木廉」だと・・・。
言い訳させて貰えば、一番最初に、彼の名前が出てきた時、7〜8ページに名前がまたがってたもので・・・(笑)
ギレン?えらくまた、メリケンちっくな名前だな〜と。ずっと思ってました。
自分の勘違いを棚に上げて、京極氏の作品だったらまず起こりえない間違いだなあと思っちゃいました。
そんなことより、肝心の中身ですが、ばっちし好みでございました・・・。

智里は、教育実習生による強姦未遂で、人間不信で接触嫌悪症に陥ってしまう。
そのバカ教育実習生・吉井の起こした事件もさることながら、やはり学校側が不祥事を隠したい一心で、智里が誘ったということで罪を智里になすりつけるという行為が、どれほど傷つくか・・・。
似たような経験があっただけに、ここの部分は、腹が立つというかくやしいというか、ものすごくわかり過ぎて辛かったです。
あれで、人を好きになれって、絶対ムリ。
嫌いにはなれても、好きになるのは難しい。
そんな智里の心と体に触れてくれたのが、一つ年上で寮長の廉。
こんな大人な、高校三年生いないよ・・・と思いましたが、早くに父親を亡くしたという設定なので、まあ、ありかもしれないなと、無理やり納得することに(笑)
恋人になるまでも、なってからも、ただ黙って智里を受け止める廉に対して、やっぱり素直になれない智里。
心に受けた傷って、そんなに簡単には癒えなくて、ことあるごとに顔を出す。
その度に、信じることが怖くなる。
だから、些細なことが大きな誤解へと発展してしまうのだけど、それさえも結局は二人の愛を(笑)深める出来事でしかなかった。
それはやっぱり、見守った廉のおかげでもあるけど、そんな廉の気持ちに応えた智里の成長の結果なんではないでしょうか。
愛の力は偉大だ(笑)





それにしても、えっちシーンになると、途端に形勢逆転。
天性の誘い受の智里に対して、早●の廉(笑)
完璧過ぎると思ってた廉が、ちょっとかわいく見えたシーンでした。


posted by 棗 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>月村奎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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