2020年07月12日

イングランドを想え:KJ・チャールズ


裕福な実業家ヒューバート卿の別荘に招かれた元英国軍大尉のカーティス。
気乗りしないパーティへの参加にはある狙いがあった。
自分の指を吹き飛ばし、大切な友人の命を奪った欠陥銃事件の真相を暴くという目的が。
パーティで出会った詩人、ダ・シルヴァもまた別の目的で屋敷を調べていた。
ともに行動するうち、カーティスは彼の個性的な振る舞いの裏に隠された鋭い感性に気づき惹かれてゆくーー。
20世紀初頭のロンドン郊外を舞台に繰り広げられる、冒険ロマンス。




帯の刊行予定に『Winter Kill」が!!!!!まじか!
来年だけど、お利口に待ってるよ。






以前読んだ「マイ・ディア・マスター」を読んだときにもひしひしと感じた、英国ヒストリカルものに当然のように存在する、この階級社会。
階級だけでなく、人種だったり、職業だったり、そして性的志向であったり、分けたいと思えば、いくつにだって分けることのできるものが歴然と存在していて、自分とは違うものを嫌悪することは当然のことでありそれを隠すことなくはっきりと表す。
そんな社会の中で、お互い思惑を抱えたふたりが、疑惑の別荘のパーティで顔を合わせる。

まあこの元軍人カーティスと詩人のダ・シルヴァとの初対面がひどいというか、カーティスのダ・シルヴァの第一印象がどうかと思えるほど。
いやまあここからよくあの流れにと。
正直、最初、え?まじでこの2人なの?と疑惑を深めつつ読み進めてしまった…。(最初はホルトあたりが相手かと…、それともこの使用人?とか変に勘ぐった)
それくらい、いきなりナチュラルにダ・シルヴァのこと否定しますから、この男…。
ただ、カーティスも一皮むけばかわいいやつで、くそ真面目が歩いてるような男かと思えば、それも一周回って不器用すぎるただの男だったりする面も持ち合わせている。
そして、ダ・シルヴァもなかなか一癖フタ癖ある男で、相手から向けられる侮蔑的な言動を逆手にとれるしたたかさを兼ね備えている一方で、繊細さを隠し持っている。
このまるで共通点の無い2人が、利害の一致で、事件を追うのだけど、その事件ですら、なんだか英国的だなと。

それにしても、タイトルがこんなところでこんなふうに使われるとはね…。




この作品リンク作品あるのになんで出ないの?と思ってよーく調べたらF/Fだった。
確かにあの2人のいちゃいちゃ具合はかわいらしかったけどね。
もうこのシリーズはないのかな、ちょっと気になる部分が残ってるしなあ。
「Song for a Viking」を読んだら、謎は解けるのか…。
ヒストリカルの原語は個人的にハードル高い…、しかもPDF…うーん、うーん。

posted by 棗 at 21:11| Comment(0) | 翻訳BL>いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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