2020年02月09日

フェア・チャンス:ジョシュ・ラニヨン



元同僚で収監中のシリアルキラー、コーリアンが共犯の存在をほのめかした。捜査に乗り出したエリオットだったがその矢先、タッカーと連絡が完全に途絶える。彼に一体何がーー? 人気シリーズ完結篇。



記念すべきモノクロームロマンス文庫第1弾(2013年!)だったこのシリーズ。
当時は、シリーズ化してこんなに長く読めるとは思いもしなかったですよ。





自分的に気持ちが落ち着いてるときにと思い、途中まで読んで寝かせてしまった今作。
原書読んだとき、辛くて辛くて。
そしたら案の定、途中がほんとにもう…。

今回読んでて、ずっと気になってたのは、エリオットとタッカーではなくて、実はエリオットとパパの関係だった。
タッカーとの関係も、うまくいってはいるけれど、時々思い掛けない落とし穴に陥るようなこともあって、ふとした瞬間に相手の言動に不信感を持ってしまうことも。
ただこの2人の歴史は、そういうボタンの掛け違いみたいなことの繰り返しのような気もしなくもない。
だから、そこを直す術はお互い判ってるような気がする。
その一方で、エリオットと父親の関係って、私的にはすごく考えた…。
親子だからこそ難しいのか、親子だからこそこれでいいのか、よくわからない。
表向きにはうまくいってる、でも奥底にもやったしたものが残ってるような感じ。
親子関係なんてそんなものなのかもしれない、なんでも白黒ついて、善悪だけで判断できない、もっとグレーな部分がたくさんあるけど、それでもなんとかなってしまう。
正直言って、ここまで読みながら自分が引きずってしまうとは思いもしなかったんだけどね…。
BL読んでるとき、どうしても主人公2人に気持ちが向きがちで、まわりはわりと目に入ってない。
でもこうやって、主人公の相手以外の人物、ましてや父親との関係を読むことで、エリオットという人物の別の面を知ることができるというのも、ラニヨン作品のすばらしいところ。



著者 : JoshLanyon
JustJoshin Publishing, Inc.
発売日 : 2015-05-31

ところで、あらこんなところで…って感じでお名前だけ登場のサム・ケネディと、「Winter Kill」のアダム、別作品とちょっとリンクしてるのが結構楽しい。
はやく殺しのアートシリーズも続きが読みたいぞ、と。
しかし今年はモノクロームロマンス、どんなラインナップになるのかな…そこ気になる。
叛獄の王子の後はどうなるんだろう。

posted by 棗 at 09:55| Comment(0) | 翻訳BL>ジョシュ・ラニヨン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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