2019年12月15日

モネ・マーダーズ:ジョシュ・ラニヨン



ある事件をきっかけに伝説のFBI行動分析官、サム・ケネディと連絡を取り合うようになったFBI美術犯罪班のジェイソンは、有能で冷たい彼の不思議な魅力に惹かれていた。8ヵ月後、サムからサンタモニカで起きた殺人事件への参加要請を受けたジェイソン。久しぶりの再会に心躍らせるが、サムはなぜか冷たい態度を示す。そして死体のそばにはカンバスに描かれたモネ風の油彩画が残されていた。それは連続殺人犯の名刺だとサムは言うー。アートをめぐるFBI事件簿、シリーズ第2作。



ラニヨンさんの生み出す厄介なキャラの厄介さときたら…。








ふと読みながら感じたのは、こっちが思ってるよりケネディという男の頭の中は嵐が巻き起こってるのかもしれないなと。
表面的には無表情装ってるし、自分の手の内を明かすような言動はほぼない。
でもこの男、感情豊かなジェイソンより、その中身はずっと弱い部分兼ね備えてるんじゃないかとすら思えてくる。
ジェイソンはわかりやすくその感情を爆発させるけれど、ケネディはそれをしないんじゃなくてできない人なんだろうと。
…なんて面倒くさい男なんだ、サム・ケネディ。
それはもうジェイソンが心折れるのもあきらめようともがくのも、無理もない。
ただ事件は待ってはくれない上に、ジェイソンの追う美術関係の事件と、ケネディの追うシリアルキラーが意外なかかわりをみせ、いやおうなしに2人は顔をあわせなければならない。
ケネディを目の前にするたびにジェイソンに生まれる葛藤、その一方でケネディ自身もうまく言葉になってないだけで心の中にはものすごい感情の渦が巻き起ってる。
でなければ、あんな風に目の前の仕事投げ出したりする男じゃないですからケネディは。
それでもやっぱり恋人としては完全に不合格だったりするところが、とにかく残念な男、サム・ケネディ…。


Winter Kill (English Edition)
アダム・ダーリングの話もやっぱり翻訳で読みたいから、ぜひ〜と思ってしまう。

The Magician Murders: The Art of Murder Book III (English Edition)The Monuments Men Murders: The Art of Murder 4 (English Edition)
殺しのアートシリーズは、あと2作原書出てるので、この調子で続きもぜひ翻訳されて欲しい…。
昨今の出版事情というかBL小説事情もなかなか切ない感じだから。
できることは本を買って読んで、おもしろいよとネットの片隅で叫ぶしかできないけども。

posted by 棗 at 17:27| Comment(0) | 翻訳BL>ジョシュ・ラニヨン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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