2019年11月17日

ロイヤル・シークレット:ライラ・ペース



ニュース配信社の記者、ベンジャミンは、英国の次期国王ジェイムス皇太子を取材するためケニアにやってきた。滞在先のホテルの中庭で出会ったのは、あろうことかジェイムスその人だった。雨が上がるまでの時間つぶしに、ベンの部屋のテラスでチェスを始めた二人は、駒を取られるたびに一つ秘密を打ち明ける取り決めをする。それは軽いゲームのはずだった。しかしいつのまにか二人の間に不思議な感覚が通い始め―。世界で一番秘密の恋が、いま始まる。



読むのに時間がかかったのは、私がいくじなしだから…。






この世界で一番秘密の恋が秘密じゃなくなったら…そう考えたら、すごく読むのが怖くなって、ちょっと寝かせた。つくづく自分はHEA好きだなと感じたりもした。
そんなわけで原書も未読だったので今回はすごく新鮮な気分で(でもびくびくしながら)手に取ったモノロマの新作は、ものすごくロマンス小説だった。
結論から言えば私が恐れてたような結末は迎えなかったし、予想以上の終わりかたで大満足としか言いようがない。
記者と次期国王、本来恋に落ちるはずじゃない2人が偶然出会い、ゲームから始まった駆け引きがいつしか本気に変わっていく。
この2人の、出会いのシーンは本当にどきどきで。
チェスをしながらお互いに秘密を明かしあう。
それは自らの地位を危うくするものであり、自分自身の一番弱いところを相手にさらしてしまう危険もはらむ、ぎりぎりのゲーム。
異国の地、一夜限り、そして秘密、そこから2人はゲームを楽しむ気持ちとずっと抱えていた寂しさをうめたいという気持ちとで揺れ動き、最初で最後のはずの関係を持ってしまう。
その2人が再会したとき、2人の感情は大きく揺れ動き、やがてはもっと大きなものすら動かそうとしてしまう。
最初のうちは、秘密の関係を楽しみ、その危険すらスパイスになっていたものの、いつしかその危険の意味を深く考えはじめる。
本気にならないはずの関係はいつの間にか、後戻りできない場所まで来ている。
けれど自分たちを取り巻く環境が、それを許すのか。
自分の恋愛感情だけで悩めればきっと楽なんだと思う、それを次期国王という肩書きが重くのしかかる。
ジェイムスもベンも決断を迫られるなか、それぞれがそれぞれの決意を固めることに。

ところで、このライラ・ペースさん、売れっ子作家さんの別名義とあったけど、きっとロマンス小説の作家さんに違いない!
それくらいミラクルロマンスだった。


続きもぜひ翻訳版を〜。
モノロマさんお願いします。
posted by 棗 at 14:17| Comment(0) | 翻訳BL>いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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