2017年12月24日

So This is Christmas:ジョシュ・ラニヨン

4403560334So This is Christmas (モノクローム・ロマンス文庫)
ジョシュ・ラニョン 草間 さかえ
新書館 2017-12-09

by G-Tools


「雪の天使」
「欠けた景色」
「So This is Christmas」


雑誌掲載作ととアドリアンシリーズのクリスマスもの(と、クリスマスコーダ)の短編集。
しかも雑誌掲載時とはイラストが変更しているということで、二度美味しいのであった。



「雪の天使」
モノクロームロマンス初のお話ということで感慨深い作品。
元泥棒ノエルとFBI捜査官ロバートのロマンス。
本来交わることのない二人が出会い、関係を持ってしまったその十年後のクリスマスの二日前から、物語ははじまる。
この物語を一番最初に読んだからか、クリスマスモノは許しやり直し奇跡、といった物事が好転するようななにかが起るお話、そんなイメージを持つように。
元とはいえ泥棒のノエルと、そのノエルにまんまと出し抜かれてしまったロバートの再会には苦い記憶と、真新しい傷と、そして忘れることのできない思い出がつまっている。
痛みすら感じるシチュエーションだけど、ひっきりになしに起るトラブルのせいでちょっと笑える。
そういう軽やかさもあるんだけど、だけどやっぱり基本は甘い甘い大人の恋物語。
クリスマスコーダは原書は読んでたんだけど、翻訳されたものを読むとまたいろいろ感慨深いものが。
その後の二人がちらっとでも読めてすごく嬉しい。

「欠けた景色」
研修の間だけの短い時間を過ごしたFBI捜査官のナッシュと、警察官のグレン。
自宅に戻ったナッシュに告げられたのは、グレンの失踪だった。
このお話不思議な感じがするなあと思ってたんだけど、それは当事者であるグレンの不在。
彼を語るのは、彼のまわりにいる人々、そしてナッシュの記憶の中の姿、それだけ。
一緒にいるシーンはほぼなくて、ナッシュがそこにいないグレンを思いながらも、まわりにいた人たちが語るその姿に何かを見いだそうとしている。
すごく切ない話ではあるんだけど、素敵な終わり方だった。
そういえばこれもクリスマスの短編があったような気がするんだよねえ…これも読みたかったな。
なくて残念。しょんぼり。

「So This is Christmas」
その後のアドリアンとジェイク、何も変わってないような、変わったような。
やはり困った人を助けずにはいられないアドリアンと、そのアドリアンを心配しまくってるジェイクという構図は変わらない。
そして事件はアドリアンの元へとなぜかやってくる…。
今回、二人のことに関してはあえてなにも語らないでいようかと。
一番モノ申したいのは、ナタリーだよ…。
もうね、前々からどうなんだこの女はと思いながら読んでたわけですよ。
ものすごく面倒くさすぎて、こんな絶妙なキャラ書いちゃうラニヨンさんすごすぎるって本気で思ってたわけです。
メインのストーリーには大きく影響するわけじゃないんだけど、自分の中では絶大な威力を持って存在感をアピールしてくるキャラなので、困ってる…。
いやでも最後にこれだけは言わせて、ジェイク!あんたいい男だ!










posted by 棗 at 16:59| Comment(0) | 翻訳BL>ジョシュ・ラニヨン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: