2016年12月18日

遠い岸辺:英田サキ

4813013090遠い岸辺 (SHYノベルス)
英田 サキ ZAKK
大洋図書 2016-11-30

by G-Tools

マル暴の刑事でありながら傷害事件を起こした射場は、出所してから下っ端ヤクザとして自堕落に生きていた。そんなある日、暴力団の企業舎弟、日夏晄介のボディガードを任される。それはずっと憎んでいた男との再会でもあった。ゲイではないと言いながら男を抱き、男に抱かれる日夏。同性愛を嫌悪する射場は苛立つが、一緒に暮らすうちに謎めいた年上の男に惹かれていく。だが日夏の命を狙う何者かが現れ…!?愛と憎しみ、魂の再生の物語、誕生!!



年末によく英田サキさんの本読んでるなあ…。
偶然だろうけど。





もっとシリアスな話を想像してたんですけど、そうはならなかったのはすべて日夏という男のなせる技。
なんかいろいろ煙に巻いてしまう感じのうさんくさい男に思えるのに、変なところで情に厚いわ、重たすぎる過去は抱えてるわで、あんたってどんな人だよ!って気分になる。
射場も同じような気分だったんじゃないかなと。
一番イヤな部分をついてくるは、その昔自分を酷く傷つけた人でもある、なのにすごく気になって気になってしょうがない。
まるで目が離せないなんて恋じゃなかったら何?
射場もあれだけ人生諦め切って、なにも信じてないって顔して、でも人恋しいところがすごくある人で。
そういう意味では、日夏の側には寂しいひとがすごく多い。
みんなそれぞれなにかがあって、日夏といたからって満ち足りるわけではないけれど、でも埋まらないものを抱えて寄り添ってしまう。
そういうみんなの思いを黙って飲み込んで、軽く笑い飛ばすことで重くならない日夏という人は、やっぱり不思議な人だ。

あとがきにもあったんですけど、英田さんにしては珍しいというか、日本のBLだとなかなかお目にかからないようなシチュエーションに、びっくり。
日夏のビジネス的だったり、勤めとしてだったりの、いろいろな相手との身体の関係(しかもポジションいろいろ)だったり、リバもなかなかめずらしいけど、それ以上にいわゆるM/F/Mな3ぴーは初かもしれない。
そういうチャレンジができるというのも、作者さんと出版社さんの関係がとてもよいという証拠なんだろうなあと。
しかしですね、ここの3ぴーはあれですが、リバはもっと拝みたかったぞ…。
まああの状況では無理だと思うけど。
posted by 棗 at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>英田サキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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