2016年08月12日

恋の傷あと:安西リカ

4403524087恋の傷あと (ディアプラス文庫)
安西 リカ 高久 尚子
新書館 2016-08-10

by G-Tools

同棲していた恋人・恭平に逃げられた未知也のもとに、恭平が原因で妻と離婚したという強面の男・橋口が乗り込んできて……?書き下ろし作品!



文庫書き下ろしだったので、すごく楽しみにしてました。





誰よりも人恋しいさみしがりやの未知也と、どこまでも他人の気持ちに鈍感な橋口という対照的な二人が、希代の最低男・恭平に振り回されつつ距離を縮めて行く。
ゲイの未知也、一方の橋口はバツイチのストレート、生まれも育ちも全く違う二人だけど、「恭平探し」という共通のミッションに挑むことで、お互いの素の部分に触れることに。
この人が自分を好きになるなんてことないと思いながらも、さみしがりやの未知也が橋口にすがりたくなるのも、朴念仁のくせに、素直に甘えられない未知也を全力でかわいがろうとしたり、この二人の恋は、なんだかかわいいです。
その一方で、恭平のキャラが素晴らしすぎて(笑)
サイテーだよ、あんた、サイテー!
それぐらいしか言葉が出てこないんだけど、いやもういいキャラだなあと。
やることなすこと、もうどうよ?と思うんだけど、ぎりぎりのところで人間として大事な部分は持ってるしね…。
そういうところが、安西リカさんの作品の魅力だなと思ってます。
今まで読んだ作品でもそうだったんですけど、安西作品に出てくるキャラには、嫌悪感を感じることがないのです。
この作品の諸悪の根源ともいえる恭平ですら、本当にサイテーだなこいつ…と思いつつ、そこまで嫌いになれなかった。
人はダメなところいやなところあるのが当たり前だけど、そのあたりの絶妙さが、私の好みです。
これからも素敵なキャラが動き回ってる作品が読めたらいいなあ。
posted by 棗 at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>安西リカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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