2016年08月11日

還流 ドラッグ・チェイス1:エデン・ウィンターズ

440356027Xドラッグ・チェイス1 還流 (モノクローム・ロマンス文庫)
エデン・ウィンターズ 高山 しのぶ
新書館 2016-08-10

by G-Tools

薬物の違法取引で10年の刑を喰らったラッキーは、南カリフォルニアの薬物捜査局で働いている。
犯罪者としての知識を買われ、刑期短縮の代わりに捜査協力をしている。
だがあともう少しでその契約も終わり、本当の自由が手に入る。

新たに相棒となったアフガニスタン帰りの元海兵隊員ボーは、ラッキーの目にはあまりにスマートで堅物すぎる男に見えた。

ベジタリアンでモラルの塊で片付け魔。
形のいい尻に目を奪われながら、彼を鍛え上げ、潜入捜査で殺されないようなエージェントに仕上げてやらなければならない。

そんな二人に異常な量の処方をするクリニックへの潜入捜査が命じられーー。




尻。




原書を読んだのが2年半も前のことで、細かいことをあんまり覚えていなかったのもあって、すごく新鮮な気持ちで読み進めました。
当時は読むのに一生懸命で、作品全体の雰囲気とか、キャラの性格とか、そういうのあんまり考える余裕がなかったので、いざこう日本語になって読むと、内容的にはそうそう!ってなるんだけど、全体の空気みたいなのが、ああーこんなだったのかあと。
そして、盛大に読み飛ばしてたりわかんなかったりしたところを改めて補完してるわけですけど、細かいところはホントに記憶になくて。
だから、今回改めて読んで一番感じたのは、「ラッキーはこんなにもボーのお尻に執着してたのか?」という点!

過去の経験を生かすことで、薬物捜査局で潜入捜査を行っているラッキー。
口は悪いは失礼な態度だわ、でも仕事の腕前は一流の彼には、あまりすばらしいとはいえない過去がある。
そんな過去をなしにして新しい人生が手に入る寸前のラッキーの前に、後任となるであろう新人のボーがやってくる。
ラッキーの目には、ボーは繊細すぎてこんな仕事つとまらないのではという不安が。
最初は酷い言葉の投げ合いで、信じることすらままならない相手をパートナーとして、ラッキー最後の仕事へととりかかるのだけれど、ふとしたことから2人の関係に火はついてしまう。
ラッキーに過去があるように、ボーにも過去はある。
棘だらけに見えてもラッキーの内面は傷だらけで、それを守るための分厚い鎧を纏うことを選び、一方のボーは繊細さをさらけ出していながらも、きちんと強さを持った人。
まるでタイプの違う2人ではあるけれど、心の奥底に痛みを抱える部分ではどうしようもなく惹きつけあってしまう。
相手に踏み込むことも、踏み込ませることも、ダメだとわかっているのに。
相手を守りたい助けたい、そんな感情に支配されそうになってしまう。
危険で辛い仕事を続けて行く中で、二人の存在は次第にかけがいのないものへと変わって行く。
そんな二人の気持ちが近づいて行くところも読みごたえはあったけど、何よりも潜入捜査中の緊張感がたまらないです。
過去の精算もあって、危険と隣り合わせの仕事についている二人。
いざというとき頼りになるのは、お互いの存在。
潜入中のボーとラッキーのメールのやりとりのシーンはすごく好き。

それにしても、アメリカのドラマなんか見てると、医療と薬の問題はよく出てくるのだけど、そんなシーンも興味深く読めました。
処方薬がそんなに強力ってどうなってんだよ!っていっつも思う…。
このシリーズ、原書があと4冊は出てるから、是非続きを早いところ読みたいぞ!
まだ3巻までしか読んでないんだけど、今回の話の中で、あーこれはと思う部分があったしなあ。

B00FJJKFXYCorruption (Diversion Book 3) (English Edition)
Eden Winters
Rocky Ridge Books 2013-09-29

by G-Tools


ラッキーとボー、基本的にはリバなカップルなんだけど、個人的にはボー×ラッキーが萌えるのよね。
あの攻めはそう簡単に譲らないという気骨溢れるちびっ子ラッキーが、あえて譲るってところがね。
3巻の二人のえろがもう最高だったのですよ…。
だから早く続編の翻訳を!(そしたら4巻の原書にも手が出せる…!)


posted by 棗 at 07:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳BL>いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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