2007年06月03日

最後のテロリスト2〜鼓動〜:谷崎泉

最後のテロリスト 2
谷崎 泉著
二見書房 (2007.6)
ISBN : 457607086X
価格 : \580
通常24時間以内に発送します。


<あらすじ>
氷川の指示で警察庁幹部・唐沢の養子になり、東京の大学に進んだ蓮。良家の子息を演じながらも、内面は渇き、飢えていた。そんな時、耳に入ってきた故買屋・セキの存在。ヤクザとクスリを嫌い、決して人前に姿を現さない慎重な仕事の手腕に興味を覚えた蓮は、セキの正体を突き止めようと画策する。果たしてセキは蓮の欲望を満たすにふさわしい、極上の獲物だった。追いつめ、身体を征服し、心を奪う――。抑圧されてきた蓮の激しい本性が迸る、シリーズ第二弾、蓮とセキの出会い編!
仮面大学生×故買屋モノ。

(→前作「最後のテロリスト1〜胎動〜」の感想はコチラ

三ヶ月連続刊行って、いいですね(笑)
待ってましたのラステロ2巻。
その割に入手が遅れて、他所サマで感想がアップされてたのを読まずにスルーするのが大変でした(笑)
それにしても、あいかわらず表紙がステキです。
蓮が、実に蓮らしいというか。
確かに、威士が赤なら、蓮は青。
・・・最終巻は、誰で、何色なんでしょうか。

あらすじ通り、今回は、威士の義弟の蓮の話。
彼にしてみれば、これまで自分の思い通りになったことなんて、なにもなくて。
威士の義弟になったのも、大学を東京にしたのも、唐沢のもとに行ったのも、全部、氷川の命令。
自分の人生を握ってる氷川に、逆らうこともなく、表向きは淡々と生きてきた、蓮。
そんな蓮の本性が現れた話。
ええと、前作を読んで私は思いました、「蓮ちゃん、受がええな〜」と。
真剣に。
・・・ですが、こんな、飢えた肉食獣みたいな男を、受にしたいなんて、ワタクシ間違っておりました(笑)
イイ意味で、威士とは対照的な男の蓮。
思ってることが顔に出るわけでも、行動にうつるわけでのなく。
冷静さだけが、際立っていたけれど、それはただ、蓮を本気になせるだけの存在がいなかった、それだけのこと。
そんな蓮を、唯一本気にさせた男、セキ。
決して姿を見せず、ヤクザとクスリを嫌う故買屋。
そんな、セキに興味を覚えた蓮は、彼を追いかけはじめる。
セキこそ、自分の欲望をみたすのにふさわしいモノだと。
手に入れるまでのプロセスが、なんかもう、蓮らしいというか・・・。
威士なんてもう、超ストレートでしたから、裏も打算もなにもない、本気の言葉をただひとつ。
蓮は、いかにして手に入れるか、そこからすべてがはじまってる感じで。
あの手この手の罠を張って、そこに落ちてくるのを、じっと待って。
いざ落ちてきたら、容赦なく。
そんな男だから、セキも最初は、反発して抵抗して、そう簡単に陥落なんてしないけれど。
蓮の、あの執着と激情に飲み込まれて。
でも、いつも肝心なところで、手を放さざるを得ない蓮。
それがまた、セキの感情を煽ってしまってる。
・・・しかし、そこで終わるか〜?なところで、終わってしまい、悲鳴あげそうでした(笑)

それにしても、あいかわらず、いい関係ですね、蓮と威士は。
一番大事な存在はお互い別にいるけど、それとは別に切っても切れない間柄になったような感じ。
お互い、必要としてますよね、相手の存在を。
守りたいとか、欲しいとか、そういう感情とは別のところで、絶対に必要な存在になってますね。
だからこそ、氷川の命令ひとつで、あちこち振り回されてる蓮に対して、不満持ってる威士がすごくかわいい(笑)
ほんと、自分の身内にはとことん甘い男だなと。
だからこそ、蓮も、そんな威士を信頼してるんだろうけど。

最後に、不満(笑)
威士と凪カップルをこよなく愛している私としては、あまりに出番の少ない、というかあまりにいちゃいちゃ度の少ない二人にがっくり(笑)
置いて行かないでよ、威士・・・。
さりげなーく、威士は凪のこと大事にしてます、みたいな主張をしつつも、もう完全に長年連れ添ったフーフ状態。
まあ、9年たってますからね、作中では。
最終巻も、どうも、蓮とセキサイドのお話になりそうなので、ちょっと残念・・・。
しかも、最終巻は五年後からはじまるって、威士は一体いくつに・・・。


posted by 棗 at 20:22| Comment(2) | TrackBack(2) | BL(小説)>谷崎泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!棗さん。
仮面大学生って、何かエロティックな響きがありますね(笑)。
そして、この作品はびっくりするくらい時が経過していきますね。
確かに、ここまでくると威士と凪は仲むつまじい夫婦にしか見えないです。
バランスを考えると、最終巻はセキと威士が軸で繋がる筋かなと予測しているのですが、凪の扱いはどうなるのでしょうかね?
凪は凪で、主軸の鍵を一つ持ってますし(実父とか)、意外と物語を動かす原動力になってくるのかも…。
結末が、本当に楽しみですネ♪谷崎さん、やっぱり大好きです!

ではでは!

追伸>着々と『君好き』を読んでいらっしゃるみたいですねー♪
私はこの作品で、1〜2巻を買った翌日に全巻を買い揃えるという暴挙に出ました(笑)。
こちらも、私の大好きなBL作品です!


Posted by tatsuki at 2007年06月03日 21:37
こんばんはっ、tatsukiさん!

蓮の職業、すっごく考えたんですよ。
そしたら、仮面大学生という言葉しか浮かばなくて・・・。
エロスを感じていただけて、嬉しいです〜(笑)

>セキと威士が軸で繋がる筋かなと予測している
さすが、tatsukiさん、スバラシイ読みですよね・・・。
私はもう、結末を予想することはとっくに諦めました(笑)
威士とセキの組み合わせって、想像付かなすぎて、寧ろ怖いです
なんか威士は、なんとなくセキのことを一方的に嫌ってそうな気がしますし、私の想像では。
凪も大事、蓮も大事って、なんてワガママな男なんでしょう、威士(笑)
しかし、彼も最終巻では35歳・・・。
早過ぎです。
どんなになっているのやら、楽しみのような、怖いような、複雑です。

君好き!いいですね!
ラブコメ〜♪と、軽い気持ちで読みはじめたら、なんだか雲行きが怪しくなって、怖くて(笑)読めてません。
変なところで、へたれてます・・・。
それにしても、観月くん、嫁に欲しいですねー、本気で思いました(笑)

・・・結局のところ、私は、谷崎泉さん、好きなようです、認めました(笑)





Posted by 棗 at 2007年06月04日 20:43
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