2016年04月16日

叛獄の王子 叛獄の王子1:C・S・パキャット

4403560261叛獄の王子 ~叛獄の王子1~ (モノクローム・ロマンス文庫)
C・S・パキャット 倉花 千夏
新書館 2016-04-09

by G-Tools

享楽の園、ヴェーレの宮廷で日々繰り広げられる響宴。
隣国アキエロスの世継ぎの王子デイメンは、腹違いの兄に陥れられ、ヴェーレの王子ローレントの前に奴隷として差し出された。
手枷と首枷をはめられ、氷の心をもったローレントから屈辱的な扱いを受けるデイメン。
しかし彼は心の自由を失ってはいなかった。

そんなある日、己のうかつさから鞭打ちという罰を与えられ、
ローレントにさらなる憎悪を抱くデイメン。
しかし自国の民を救うため、彼はローレントの前に跪くのだったーー。

宮廷内で蠢く陰謀と愛憎。ふたりの王子の戦いが、幕を開ける。




モノクローム・ロマンスさんの、(というか、翻訳の冬斗さんのか?)情熱を感じるな〜。
なんかもう力入ってますよね。
作者さんのインタビューもすごく興味深くて!
続きはいつかなー、やっぱ来年かなあ。



それにしても、これはM/Mというくくりでいいのか?というくらい骨太ファンタジー小説。人気があるのも頷ける。
策略、疑心、罠、虚構のうごめく王宮で繰り広げられる人間ドラマ。
そんな中、作品の中心にいるのは、義兄の策略で奴隷として敵国に送られた元王子デイメンと、陰謀うごめく王宮内で1人生き抜いてきた、氷のような男・ローレント。
お互いに腹の探りあいのような駆け引きをくり返す2人。
でも、デイメンは元王子でありながらこのような境遇にあっても、己を失わずいつまでも心のうちは誇り高き人。
だからこそ、自分と同じく奴隷として送り込まれた自国民の身を案じ、自らを差し出すことに何の躊躇いも見せない。
ローレントは、謀ばかりが横行する王宮内で生き抜いてきただけあって、その言葉は嘘偽りだらけで、表情からは何も読み取ることができない。
読んでいて感じたのは、生きる力の強さのような気がする。
したたかさも裏切りも嘘も全部、生きて行くための力に思える。
それくらい、一瞬先が読めない世界に彼らはいるのだと。
危険な状況に置かれているローレントとデイメンの関係が、今からどうなるのか。
まだ隠されている秘密はいつ露呈するのか。
いろいろ気になりつつ、個人的に一番の気になりどころはエラスムスだったりする…。
このこの禍々しい世界の、一服の清涼剤のような存在(ということで彼の話が読みたいなあ)

B014F6ZT0UThe Captive Prince Trilogy (3 Book Series)
C. S. Pacat


by G-Tools


翻訳されたのを読んで、ようやく内容が理解できた感が…。
最後を思いっきり誤読しまくってて、翻訳でてから続き読もうと大事に寝かせておいてよかったかもしれない。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック