2016年01月24日

聖夜の理由:クリッシー・マンダー

B0194L37SC聖夜の理由 (モノクローム・ロマンス文庫)
クリッシー・マンダー 二宮悦巳
新書館 2015-12-17

by G-Tools

クリスマスに実家に帰ろうとしていたアダムを置いて、友人は車で彼女と出かけてしまった。「10年に一度の嵐」の中、途方に暮れるアダムは寮の掲示板でドライブシェアの相手を見つけた。だがやってきたのは目つきが鋭い男で――。




アポカリプスと言えば、マテリア成長3倍とすぐ頭に浮かぶ。




クリスマスの小説ディアプラスの恒例になって欲しいなと思ってる、モノクローム・ロマンスのクリスマス短編。
ようやくこの作品も電書化されました。

クリスマスモノはやっぱりいいなと。
別れた恋人との再会だったり、酷い状況からの救いだったり、たぶん日常だったら、そんな都合のいい…と思ってしまいがちなエピソード満載。
なんかもう向こうの人たちのクリスマスへの期待みたいなのがすごく感じられます。
そんなクリスマスシーズンに奇跡みたいな出会いを果たした、アダムとマイケル。
友だちにまんまと逃げられ途方に暮れてたアダムが、山ほどあるドライブシェアの張り紙の中から、マイケルにつながる紙を見つけ出し…アダムにとってのすばらしい出会いにつながったわけだけど。
この話、アダムサイドじゃなく、マイケルサイドで読むと、それもまた味わい深いなと。
アダムの場合、友だちには逃げられ、大事な家族の元に帰れないかもしれないという、絶望から救われるわけだけど、アダムと出会ったことでマイケルもまた家族との再会につながる。
途中、アダムがマイケルの気持ちの揺れをすごく気にしてて、それが最初読んだ時私にも不思議だった。
本当に偶然だった1本の電話、それで今まで行くことができなかった家族のところへいくきっかけが生まれ、でもまだ彼の中で葛藤があったから、マイケルはあんなに不安定な部分があったのかなと。
友だちにあんな風に裏切られ、わりと酷い状況下なのに、案外アダムってしっかりしてて、だからこそマイケルをああやって受け止めることができたのかなあと。
アダムにとってのクリスマスも、マイケルにとってのクリスマスも、去年とは違う、いいものになったんだろうなあと、物語のその後がすごく気になる作品でした。

posted by 棗 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳BL>いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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