2015年07月16日

お医者さんのお引っ越し:椹野道流

4829625902お医者さんのお引っ越し (プラチナ文庫)
椹野 道流 黒沢 要
プランタン出版 2015-07-11

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医師の甫が、生花店店主の九条と日々を過ごす九条宅。かねてからの懸案だった、リフォームをついに実行することになるが……。



ここの二人の安定感はもうすごいよね…。
なのにこのときどき醸し出される新婚さんっぷりがかわいくて(笑)




つき合いが長くなって、お互いもう何も言わなくてもなんでも伝わっちゃううんじゃないかと思いはじめるくらい、この二人の関係はしっかりしてきたわけですが、”二人で住む家を建てる”というのはまた特別な覚悟が必要なのかな。
このままずっと一緒に暮らしていこうってことですからね、結婚という二文字はないけれど、そこにあるのは、それ以上のもの。
それにしても大野木先生の成長ぶりには目を見張るものが。
悪意がないのはわかってたけど、その対人能力の低さはいかんともしがたいものがあって、医者としてそれって致命的なんじゃ…って感じでしたが、九条との出会いによって、いい具合に変わって行きましたよね。
一方通行じゃなく、相手があるってことをしっかり認識できたというか。
その九条にいいように転がされてるだけじゃない大野木先生も、いいなあと。
いいように甘やかされるだけじゃなく、言うべきところは言う人だなと。
しかし、大野木先生、口調が堅苦しくていいな(笑)
だからふんわりした九条といいかんじなんだろうけど。

それにしても、大野木と九条の出会いの物語は、私はもう涙なくして読めないくらい胸が痛かったんですが、大野木先生はもうあんな思いを抱えることなく生きて行けるんだろうなあ。
大事なものをきちんと大事にできて、しかもそのことをきちんと言葉にして。
今度はもう自分を見失うこともなく、不安から九条にすがることもなく、存分に愛し愛されるがいいさ!
posted by 棗 at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>椹野道流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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