2015年03月09日

ロング・ゲイン 〜君へと続く道〜:マリー・セクストン

4403560210ロング・ゲイン ~君へと続く道~ (モノクローム・ロマンス文庫)
マリー・セクストン RURU
新書館 2015-03-07

by G-Tools

コロラドの小さな町コーダで、親の店を継いで働くジャレド。小さな町で、ゲイとして生きるのは簡単ではない。
トラブルをおこさないように静かに暮らしながら、自分はこのままひとりで生きていくのだろうと思っていた。
マットが目の前に現れるまでは。

新しく町に越してきた彼は、警官で、ストレートで、そしてジャレドとほとんど一瞬で気が合った。
同じ時間を過ごすうち、ジャレドは自分たちが友人としての一線を越えようとしているのを感じる。
だがその先に何か望みがあるのだろうか? もしなければ二人は友人のままでいられるのだろうか?
そして迎えたジャレドの誕生日、運命の夜となったーー。




2ヶ月連続モノクロームロマンス発売嬉しいな〜。
次は、雑誌で、夏ごろのオーブリー!
正座待機でございます(`・ω・´)



モノクロームロマンスではじめましての作家さんで、はじめましての翻訳の方で、はじめましてのシリーズ登場。
ということで、なかなか原書手に入れるのに苦労したりしただけに、特別思い入れのある作品となりましたよ。
ゲイとストレートの二人が出会って、恋をして…という展開は、M/Mだけでなく、日本の作品でもよくあるシチュエーションですが、いまそこにあるかけがえのない関係をなくしたくないという気持ちと、押さえることのできない相手を求める気持ちとで揺れ動く様が切ない。
しかも、ジャレドのように自分がゲイであることを受け入れ、家族にも理解を得られ、いなかの小さな町では酷い差別を受けるわけでもなく、ずっと静かに生きてきたけれど、彼にはどうしても埋まらない孤独というものがつきまとっている。
そこへ、新しく警官としてやってきたマットに惹かれていき、マットもジャレドと特別な友情を築きあげようとする。
どうしようもなく惹かれてしまうのだけど、この恋心を表に出せば、いまある友情はあっというまに消えてしまう。
だからどんなに欲しくても、それを押し殺して友だちのポジションを守らなければならない。
マットの方は、引っ越し続きの生活もあって、特別親しい友人もなく、寂しさを感じていただけに、すぐに気が合ったジャレドとの関係を大切にしたいと心から願っていた。
だから、ジャレドがゲイであっても、そのことで自分がまわりになんといわれようともかまわないと思ってた。
そんな二人が友情を深めて行くところはすごくかわいい。
まさに男の子!みたいな感じで、やんちゃしまくりで。
マウンテンバイクで走り回ったり、アメフトの試合で大盛り上がりしたり、とっておきの場所でキャンプしたり。
そうやって、ずっと孤独を感じてた二人が、やっと心から一人じゃないっていいなって感じて、楽しんでる様子がすごくいい。
だからこの状態を手放したくないって必死になるのもよくわかる…。
ふとした瞬間に孤独を感じてしまうって誰しも経験あると思うけど、読んでて二人の感じてた孤独はかなり胸に突き刺さる感じがした。

それにしてもこのお話は家族とは?って考えさせられた。
一番野理解者であり、一番自分を苦しめるものであり、この世で一番大事な存在であり、いろいろ。
そして、大きくなっていくものなんだなと。


コーダシリーズは続きは翻訳されるのかな?
B003T0HFGAA to Z (Coda Series Book 2) (English Edition)
Marie Sexton
Dreamspinner Press 2010-03-05

by G-Tools

2作目も読んだけど、その後のジャレドとマットも出てきたので、ぜひ読みたいな〜と。
彼らは相変わらずアメフト大好きみたいで、ほほえましい(笑)
そして、妖しいオーラ出まくりのコールの話も読みたいぞ、と。
posted by 棗 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳BL>いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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