2015年01月31日

神様も知らない1〜3:高遠琉加

神様も知らない (キャラ文庫)楽園の蛇 神様も知らない2 (キャラ文庫)ラブレター 神様も知らない3 (キャラ文庫)
若い女性モデルが謎の転落死!?捜査に明け暮れていた新人刑事の慧介。忙しい彼が深夜、息抜きに通うのは花屋の青年・司の庭だ。自分を語りたがらず謎めいた雰囲気を纒う司。刑事の身分を隠し二人で過ごす時間は、慧介の密かな愉しみだった。けれどある日、事件と司の意外な接点が明らかに!しかも「もう来ないで下さい」と告げられ!?隠された罪を巡る男達の数奇な運命の物語が始まる。



読むときたまたま2Cellosが流れてたんですが、”Shape of My Heart”が自分の中でこの作品のイメージにぴたっとハマってしまってしょうがなかったという不思議な現象…。
…本読むとき、あんまり音楽かけない方なんですけどね。






長らく積んでいたのは、あらすじからなんとなく押しつぶされそうな閉塞感を感じでいたからで、自分の中で覚悟ができないと読めない気がして。
そしたらたまたま買ったばかりのカツクラである作家さんがこの作品をベストに挙げておられるのを読んで、なんとなくタイミングがきたかなと思い手に取りました。
が、やっぱり重かったし、苦しかったです。
大昔のある事件が発端となった一連の出来事を取り巻く関係者たち。
なんかやるせなくて…。
確かに発端は、ある事件、そこである選択をしてしまったことから、運命はおそらくより困難な方へと進んで行ったのかもしれない。
けれど、その選択をしようとした元々の理由は…って思うと、彼らの選択が誤っていたことがわかっていながら、間違ってるってあっさりと切り捨てることがどうしてもできない。
高遠さんは、個人的には、太陽の光よりも夜の月の光の元で輝く人を描くのが上手い作家さんだとずっと思ってて、例外なくこの作品もそう。
だからこそ罪を重ねる彼らから目を離せない感じでした。
ただその終わりのない逃避行が読んでるうちに苦しくなってくるのも確かでした。
どんどん暗闇に足を突っ込んで行って、最後には月の光すら届かないような奈落に落ちてしまいそうで。
ただ、最後にもう一度選択肢が現れたとき、太陽と月どちらもが手を差し出してる。
そのどちらの手を取るか、その選択肢こそが、最後の最後に残った希望の光だった気がする。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック