2015年01月26日

君に降る光、注ぐ花:神奈木智

4344827228君に降る光、注ぐ花 (幻冬舎ルチル文庫)
神奈木 智 テクノ サマタ
幻冬舎 2013-01-18

by G-Tools

明るく溌剌とした性格とは裏腹に、儚げな容姿の時田東弥のことが気になる高岡和貴。高校二年の夏、東弥と一緒にアルバイトをすることになった和貴は、自分の気持ちに名前を付けられないまま魅かれていく。はからずも東弥に好きな相手がいることを知って苛立つ和貴だったが、突然、東弥から戯れのように口説かれて…!?「恋の棲む場所」新装版。



今読んでるM/Mが痛くて重くて辛いので、逃避するためにかわいいBLをがつがつ読みたい気分になっているのです。




新装版というだけあって、やはり少し書かれた時とは時代が違うのかなあと。
今なら普通に存在する携帯電話がそんなに出てこないですし。
だからこそ、自分の学生時代をふと思い出してしまったりもするのです。
しかも、学生服、市民プール…なんていうか懐かしさに直結するキーワード満載なのです。

それにしても高校生カップルたちのあの繊細さ、儚さ、それに相反するような強い意志。
そういう感情が作品のあちこちにちりばめられてて、大人にはすごく眩しいのです…。
表題作の「君に降る光、注ぐ花」はもう、そういった若者たちの心情が溢れてて、あの瞬間瞬間を生きているような淡く拙い恋心がすごくよかった。
きっと大人だったらもっとごちゃごちゃ考えて、そうでなかったら身体であっさり問題解決とか、そういう方法もあるってわかってるだけに、たくさんの選択肢の中から、一番楽だったり簡単だったり、もしくは最前を選んだりするわけです。
でも若者たちのまだ短い人生経験しかつんでない彼らにはそんなにたくさんの選択肢は見つからなくて、しかもそれが最前なのかなんなのか、それすらもわからないまま、感情に押し流されていく。
そんな衝動的な行動って、大人にはできない技だなと。
ただただ気持ちが最優先、未来とかまわりの意見とかどうでもいい、ただその時二人の感じてることだけが重要で、大切なこと。
そんな若々しい恋愛にすごく引き込まれました。
しかしそんな風に思う一方で、この感傷こそが大人が夢見る若者の姿だったりするのかなと考えたりもするんですよね。
若者たちに、そんなイメージを一方的に抱くな!と叱られそうですが。

それにしても、「君に降る光、注ぐ花」の続きに当たる「君を見つけた日」が書き下ろされてましたが、読めて良かった!
やっぱり神奈木智さんの作品好きだなと再確認いたしました。
posted by 棗 at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>神奈木智 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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