2014年06月22日

東京の休日:桜木知沙子

4403522599東京の休日 (1) (ディアプラス文庫)
桜木 知沙子 北沢 きょう
新書館 2010-12-09

by G-Tools

4403522645東京の休日 (2) (ディアプラス文庫)
桜木 知沙子 北沢 きょう
新書館 2011-01-09

by G-Tools

完璧な容姿を誇る北條は、総合病院で医師として働いている。彼が職場の飲み会で酔っぱらい、二日酔いで目覚めたある朝。ともに裸でベッドのなかにいたのは、なぜか男―医局でバイトをしている大塚真史だった。ゲイではない己の所業に、北條は逆切れする。それ以来、真史と顔を合わせれば喧嘩ばかり。そのたびにムカつきながらも、相手が気になって仕方がない北條だったが…。


その昔、「札幌の休日」をかつくらで見かけて読みたいと思ったけど本屋でどうしても見つからず(…ネット通販なかった頃なので)その後、何年も経ってようやく手にしたのが2005年、しかもその頃は絶版状態。
だから続きの「最低の恋人」見つけたのはその翌年。
ホントに苦労して手にしただけあって読んだ時の感動もひとしおでしたよ。
そして、私は予想通り「札幌の休日」に大ハマりで「東京の休日」は全然好みではなかったです。
…多分、真史が苦手だったんだよなあ。うっすらそんな記憶があるようなないような…。
それが、ディアプラスから復刊したときに読み直したら、完全に「東京の休日」がツボった。
5年だか6年だかさだかではないけど、その間に私の好みも変化したんだなあと感慨深いものがありましたよ。




雑誌ディアプラスで桜木知沙子さんのデビュー20周年記念のインタビュー読んで、ふと気がついた、あれ私「東京の休日」感想書いてない?
自分的には、復刊した時に書いてた気でいたんだけど…。
ということで、今回改めてまた読み直しました(しつこい!)

しかし読み直して思ったんだけど、なぜ私は真史が苦手だと感じたんだろうと。
おそらく札休が好き過ぎて、あの話読んだ後だとどうしても真史にちょっと微妙な感情抱いてしまうから…かなあと。
まあ札休の二人の間でちょっとかき回す存在ではあるし。
あと東休の最初で、北條のことを散々振り回すところがなんか私のツボにこなかったらしい…。
ただ、今読み返せば、往生際悪すぎて散々振り回わされたあげくに、どうしようもないほど開き直っちゃった北條先生がたまらない、ツボ過ぎる。
なんなのこのメンドクサイ大人は!ってくらい最初は北條のじたばたぶりが哀れで…。
自分の中で一番ありえないという、『目が覚めたら裸でした、しかもとなりで寝てたののも男でした』って状況に、生真面目で堅物でオレサマな北條はわけわかんないくらいに動揺するわけです。
かたくなに真史のことは認めない、自分の中にあるもやもやした感情に名前を付けたくない、そのくせ真史に八つ当たりはする…というどうにも困った大人ではあるんですよ。
まあヒドイといえばヒドイやつですけど、まあ確かに酔ってたとはいえゲイじゃないのに男と寝たって状況が青天の霹靂だったのは間違いないわけで…。
そんなヒドイ北條を、真史は持ち前の柔軟さでうまくかわす事は出来ます。
受け止めはしないけど、対処は心得てますってことで。
精神的な大人度は完全に真史が上だなって状況なんですよ、北條28で真史が22、大した年の差はないんですけど。
ただ、読み進めると真史は、最初の印象とはやっぱり変わってきますよね。
真史の方が大人に見えるし、何事にも上手い事対処してるって思わせるけど、それは繊細さの裏返しみたいなものですから。
真史にもいろんな過去があるわけですしね…。
ただそんな脆さも、開き直った北條には関係ないですからね。
…この人やだ(笑)ってくらいの愛の注ぎ方です。
往生際は確かに悪いけど、真面目な男がハラくくったら怖いよ、ってくらいに全力で真史のこと愛してます。
だから大人げない嫉妬は日常茶飯事だし、大事なところで言葉は尽くしてる。
真史の方がそうなってちょっと往生際が悪いのかも。
愛されなれてないというか、どこか幸せになる事に遠慮がちというか。
だからこそ、この二人なんだろうなあって気がします。
なんだかこの先も、らぶらぶしつつも、ときどき犬も喰わないような喧嘩してっていうのをくりかえすんだろうなーっていうのが想像できるカップルですよね。

今回の雑誌のペーパープレゼントが「東京の休日」のSSなのですごく楽しみ!
どんな二人が読めるのかな〜、今から楽しみ!
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