2007年04月22日

ビューティフル・サンデー:雪代鞠絵

ビューティフル・サンデー
雪代 鞠絵著
心交社 (2007.2)
ISBN : 4778103246
価格 : \893
通常24時間以内に発送します。


※はげしく、内容に触れてます・・・。

<あらすじ>
大企業に勤める野心家のエリート・北見恭輔は、自他共に認める順風満帆な人生を歩いていた。
専務の上司との婚約が決まり、出世のための大阪支社への転勤も決まっていた。
その転勤の前夜、婚約者の弟である小鳩から突然の告白を受ける。
適当にあしらおうとするものの、遊び相手の男との別れ話を見られてしまい、弱みを握られた恭輔は、大阪にいる間だけの期間限定の恋人としてつきあうことに。
週末ごとに東京から大阪までやって来る小鳩を、最初は酷く扱うものの、どこまでも純粋でまっすぐな小鳩を前にして恭輔の気持ちも変わっていくのだった・・・。
エリートサラリーマン×高校生モノ。


オトナ×コドモモノが読みたい!と思った時に、この表紙に惹かれて購入(笑)
よくみると小鳩の携帯ストラップのあざらしが、このシリアスな雰囲気の中、非常にきわだっていました・・・。
しかし、いいですねー、余裕綽々のオトナの男が、高校生の男の子に振り回されてるっていうのは(笑)




出世の為と割り切って、仕事もつき合いも結婚も、すべてを決めてしまう男、恭輔。
作者サマご本人も、イヤな男だと書かれてるんですが、私案外嫌いじゃなかったです・・・。
なんていうか、恭輔、自分の気持ちにはすごく正直なんですよね。
出世して、お金持ちになりたい。
ものすごくシンプル。
それも、自分が幼い頃に、両親を心中で亡くし、本当に苦労した経験があるだけに、生半可な覚悟じゃなく。
徹底的に極めようとしていて、いっそ潔いというか。
・・・まあ、そんな彼の出世の道具にされた婚約者の麗奈は、気の毒ではありますが。

そんな婚約者の弟である小鳩に、偶然にも遊び相手だった職場の男との別れ話を目撃され、父親や姉にバラされたくなければ、恋人にして欲しいと迫られる。
しかも大阪にいる間の、二年間。
その後は、姉と結婚するのだから、それまでの間だけという条件で。
仕方なく承諾し、週末だけ小鳩が大阪にやってくるという、期間限定の遠距離恋愛ごっこがはじまる・・・。
最初は、小鳩を酷い扱いしかしなくて、初めての小鳩にたいしてそれはないんじゃないかというような抱き方をする。
それでも、小鳩は恭輔を嫌うことなく、最初と変わらず、ただまっすぐと素直な思いをぶつけてくる。
そんな小鳩に戸惑い、そしてなんとなく小鳩に対して疑問を持ちはじめる。
婚約者である姉とは全く違う、ワガママのひとつも言えないような、控えめな性格。
身なりひとつとっても、麗奈とはまるでタイプが違う。
そして、どこか自分と同じものを抱えているように見える・・・。

小鳩は、麗奈とは母親違いの姉弟で、稚野専務が愛人に生ませた子だった。
その後、稚野家に引き取られたものの、歓迎されるわけでもなく、酷い扱いを受けていた。
そんな小鳩は、恭輔に会いに行くためのお金を作るために、援助交際のようなことをしていた。
なぜ、そんなことをと叱る恭輔。
どうして、してはいけないのかと泣く小鳩。
小鳩にしてみれば、自分の身体なんだから、どう使おうと自分の勝手。
ただ、恭輔に会いたくて、一緒にいたくて、そのためだったら、知らない男に触られることくらいどうだっていい。
そんな、どこまでも、まっすぐで、どこか盲目的な小鳩の思いに、恭輔は戸惑いを隠せない。

そして、恭輔自身も小鳩に対して、ひとつの思いを抱いていた。
最初は、ただ自分を脅して、押しかけてきた鬱陶しい子供でしかなかった。
それでも、いつしか、小鳩の中に、自分と似た匂いを嗅ぎ取ってしまう。
同族嫌悪を感じつつも、どうしても、気になる。
放ってなんておけない。
そして、自分に会うために、自分の身体でお金を稼ぐようなことはしないで欲しいと。
そんなことを小鳩がしてるかと思うと、痛いと、涙をみせる恭輔。
愛を知らない子供が、愛されること知ると、こんなにも幸せな顔を見せるんだなと。
でも、幸せになったのは、恭輔も同じかも。

ところで、恭輔の大阪支社の上司、周防、イイキャラしてたので、もうちょっと顔出してほしかったなー。
あの重いストーリーのなか、妙にハイテンションだし(笑)

posted by 棗 at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>雪代鞠絵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック