2013年12月07日

眠り王子にキスを:月村奎

4813012817眠り王子にキスを (SHYノベルス313)
月村 奎 木下 けい子
大洋図書 2013-12-02

by G-Tools


もう、一生、恋はしないと決めていたのに・・・
傷ついた心を
優しく癒してくれる
月村奎の物語!!

デリのオーナー兼シェフの堀篤史には、気になるお客がいた。
人懐こい笑顔にスーツがよく似合うサラリーマンと思しき男だ。
週に二回ほどやってくる彼とかわす会話が、最近の密かな楽しみだった。
彼の人懐こい笑みを思い浮かべると胸の奥に小さな火が灯るのだ。
でも、傷ついた過去の経験から、篤史はもう一生恋愛をしないと決めていた。
それなのに、彼──宮村に料理を教えることになって!?
番外編コミックス(木下けい子)『赤ずきんちゃんの誘惑』も特別収録!



最近は月村さんの新刊がいつ出るんだろうとか心配することはないかわりに、小林典雅さんとの仲が気になってしかたがないという…(笑)
いつぞやの典雅さんのエッセーでの盛大な惚気っぷりは、大笑いでした。



そういえば、SHYから出るのははじめてですよね?
木下けい子さんのイラストも素敵だし、装幀も凝ってるし、なにより私の好きな感じの月村作品だった…!
久しぶりに胸が苦しくなる感じの月村さん。
…やっぱりこういう繊細な話はすごくいいですよね。

主人公の篤史は、その性癖ゆえに傷ついてきた過去があって、だからこそ自分の関わる人が自分のせいで傷つくんじゃないか、と考えてしまう。
傷を負ったことがあるからこそ、その痛みを知っていて、だからこそ自分以外の誰かに、…それも大事に思う人に、そんな辛い目に遭ってほしくないと考えてしまう。
そうでなくても、家族は自分のせいですごく傷ついた…そう感じてるから。
だから、恋愛にすごく臆病なところがあって、目の前にあらわれた宮村に恋をしてしまっても、それを終わらせる方へと動いてしまう。
恋愛もだけど、生き方も、幸せになることにたいして彼はすごく消極的ですよね。
そんな彼の恋した宮村は、年下だけど器のい大きいタイプで、しかも物事をごちゃごちゃ難しく考えすぎる篤史とは真逆のいい意味で大ざっぱな感じ。
マイナスより、プラス方向の考えが一番で。
篤史みたいな繊細なタイプには、このくらい強引でシンプルな男はすごくいい…。
とはいえ、その根本的な性質の違いから来る、考え方の差はどうしても埋まらない溝ではあるんだろうな…。
ただ、そういう差があることを知ってるのと、知らないのは大きな違いで、二人は生まれ育った環境の差だったり、今まで生きてきて経験してきたことだったり、当然ながらあるそんな感じ方や考え方の違いを口にして、そこからまた違う道を模索するはず。
気持ちを言葉や行動で示すのはすごく難しいことだけど、一番必要なことでもあるんですよね。

ところで、月村さんって作品の中に車の名前がよく出てきてそれが気になってました。
キャラの性格と車のもつイメージをうまいこと組み合わせてるな〜って思ってて。
それでいつか一覧作ってみたいなーとかちょっと考えたけど、車お探しの方が検索で迷い込んでこられてもアレかなと思って、まだ果たしてはいない…。
個人的には、Spring has Come!の耕平の愛車に萌えました♪
posted by 棗 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>月村奎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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