2013年10月13日

ドント・ルックバック:ジョシュ・ラニヨン

440356013Xドント・ルックバック (モノクローム・ロマンス文庫)
ジョシュ・ラニヨン 藤 たまき
新書館 2013-10-09

by G-Tools

甘い夢からさめると病院のベッドの中だった。
美術館に勤務するピーターは頭を殴られ意識を失い、そのショックで記憶障害を起こしていた。警察の取り調べが始まり、ピーターは自分に容疑がかかっていることに気付く。自分は犯罪者なのか―そして夢に出てくるあの魅力的な男の正体は―。記憶とともに甦る、甘く切ない思い出…M/Mロマンスの旗手がおくる、極上のミステリ・ロマンス。



モノクロームロマンス、もう1作は、ジョシュ・ラニヨンさん〜。
この方の作品好きすぎる…。
「Don't Look Back」は原書で買おうかなあと考えてたところに、翻訳版が出るよという情報がきて大喜び!
発売まで待ち遠しかった…!
ところで今回手に取ったとき、「う、薄い…!」と衝撃を受けました(笑)
前回の「フェア・ゲーム」とか大ボリュームだったし、一緒に出た「狼を狩る法則」もかなり厚かったので、並べるとそう感じてしまうんです。
…多分、普通のディアプラス文庫くらいの厚さなので、ちっとも薄くはないんですけど。
とはいえ、密度の濃いお話にがっちり心掴まれました。



この方の書かれるキャラクターは本当に魅力的です、良くも悪くも。
サイテー野郎が、ほんっとに張り倒したいくらい、サイテー過ぎる奴で、本気でむかついてしょうがなかったという…。
主人公のピーターが記憶喪失になったところからこの物語ははじまるわけですが、その時点で彼は自分自身も、自分を取り巻く人々のことも、全部あやふやなわけです。
記憶をなくしたことで、いやおうなしに過去の自分を客観的に見つめることに。
過去の自分は、今の自分からしてみれば、まるで別物みたいに思えて、それくらい驚くような事実が明らかになる。
そこから、自分が本当に大事だったこと、そうじゃないこと、その時見えなかったいろいろなこと、そういったものが徐々に見えてくるのです。
そうやって浮かび上がってる来る、彼の人柄だったり、彼を取り巻く人々との関係だったりの描かれ方がすごくいいです。
そして彼が自分の記憶を探しているのと同時進行で起きる数々の事件、これでもかというくらいピーターを追いつめていくんですが、それを読んでるほうもはらはらしっぱなし…。
どこまでピーターに酷いこと起こるんだろうってくらい、いろんなことがありすぎて、最後の最後までどう転ぶかなんてわからなかったです。
甘いばっかりじゃない、切なくって苦いお話ですごくよかった。
そして次は、アドリアン・イングリッシュシリーズ!
あれもまたかなりビターなお話だと思う…。


「Don't Look Back」の英語版。
Don't Look Back / Just Joshin
すごく雰囲気がある素敵な表紙だ〜。
ジャケ買いしたくなる感じ(笑)
この作家さん、たくさん作品でてるのであれもこれも日本語で読みたい〜と切に願ってる!
個人的には、「The Ghost Wore Yellow Socks」とか気になる!

この記事へのコメント
はじめまして。
棗さんのレビューにうんうん頷きながら読ませて頂きました!
新刊を読みながら、やっぱラニヨンさん好きだな〜と再確認しました。

2月に翻訳されたフェアゲーム(初めて読んだM/M小説でした)でラニヨンさん大好きになったので、新刊心待ちにしてました。
2月から10月まで待つのが大変でした〜(6月に小説Dear+でヴォイノフさん読めてよかったですが)。
それまで何回もフェアゲームでエリオットとタッカーの箇所を読み返して萌えてましたよ…。本当好みです。

12月のAdrien Englishの翻訳すごくすごく嬉しいです。そして、刊行の期間が短くなることを願っています(8ヶ月はつらすぎたので><)。
以前M/M小説翻訳してたプリズムロマンスが音沙汰ないのでモノクロームロマンスも大丈夫かとの心配があるので、ついレーベルのことを心配してしまいます。
私もラニヨンさんの作品翻訳してほしいなと思うのが多いです…他の作家さんのM/Mも興味あるのあるし…なので、モノクロームロマンスさん頑張って欲しい(他の出版社さんも翻訳しだしたら嬉しいですが!)

ラニヨンさんブログやtwitter等を拝見すると、日本版のイラストをとても喜んでたり楽しみにしてくださってるようですね。良かったです〜。
それでは、長文失礼しました。
Posted by はるまき at 2013年10月14日 14:06
はるまきさん、はじめましてこんにちは!
同士に巡り会えて非常に嬉しいです。
すごくいいですよね、ラニヨンさんの作品。
オフでそっと薦めてみてるんですが、なかなか翻訳物はみなさんハードル高いみたいです…。

私は、雑誌に掲載された「雪の天使」読んで興味を持って、「フェア・ゲーム」で一気にハマりました。
本当に、次が出るまでが長かったですよね、だから私も、「フェア・ゲーム」をそれはもう何度も読み返しましたよ〜。本がよれちゃいそうです(笑)
ヒーロー登場のシーンがもうたまらなく好きで、そこに栞はさんでます。
タッカーかっこよすぎる〜(*´д`*)

プリズムロマンスで以前翻訳物が刊行されたときは、全く興味がなくて手に取ることもなくて、今になって出ないことを非常に残念に思ってます。(きっとあれは時代を先取りしすぎたんだと思います…いまならきっと大丈夫!)
モノクロームロマンスにはぜひともがんばって欲しいです…!
私も、ぜひ日本語で読みたいものがたくさんあるので、期待してます。
アドリアン・イングリッシュシリーズもどのくらいのペースで刊行されるのか気になるところですよね。
1作目は読んだんですが、ざっくりとしか解読できてないので、いまからすごく楽しみです。
しかも2ヶ月後だなんて、今までのこと考えたらあっという間でしょうか。
雑誌の方にもクリスマス短編が載るようなので、そちらも楽しみですよね。

私たちからしてみれば、表紙のイラストはあたりまえなんですけど、向こうの方には新鮮みたいですね〜。
確かに、藤たまきさんのイラスト素敵だった…。

こちらこそコメントありがとうございます!!!
また2ヶ月後にテンション上がること祈りつつ…。
Posted by 棗 at 2013年10月14日 18:42
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