2013年09月15日

イエスタデイをかぞえて:綾ちはる

4778115074イエスタデイをかぞえて (ショコラ文庫)
綾 ちはる 黒沢 要
心交社 2013-08-10

by G-Tools

『三島冬至様、お迎えに上がりました』突然目の前に現れた二人組の死神にそう告げられ、大学生の冬至は自分が死んだことを知る。最後に一つだけ願いを叶えてくれるという死神の言葉に冬至が選んだのは、死ぬまでの人生のやり直しだった。自分が居なくなった後の、恋人・椿武彦の苦しみを想像すると辛い。恋人にならないよう、出会った頃の記憶を頼りに再び人生を送る冬至だったが、己の取る行動が尽く裏目に出てしまい―。




あらすじといいタイトルといい表紙といい、なんかこう気になるものがあったんですが、先日お会いしたおともだちにお薦めされたので、早速買って読んでみました。




あらすじにもあるように、死んでしまった主人公が、現在進行形だった恋をなかったことにするために、最後の願いとして人生のやり直しをはじめることから物語ははじまります。
本当に好きな人だから、自分が死んでしまって悲しんでるのが辛い、だから出会いもその恋も全部なかったことにすればいい。
そう思って、出会う前からの人生をやり直す冬至だけれど、なにをしても二人は出会いそして恋に落ちていく。
相手に辛い思いをさせるのがいやだという気持ちもあるんだろうけど、冬至自身もやはり椿との別れを覚悟するのが怖い。
普段は自分の命の期限なんて意識することはないのだけど、冬至は終わりの日がわかっていて、それが覆せないこともわかってる。
わかってるからこそ、読んでいて、徐々に近づいていく二人を見ているのはすごく辛い。
でも、そんなやり直しの人生だからこそ、冬至はずっと椿に言えなかった本当の気持ちを口にすることができる。
いつか言えると思ってたことが、明日にはもう言えない状況になってるかもしれない。
だから後悔しない生き方しないとだめなんだな…。

ところでこの作家さんは、この作品がデビュー作なのかな。
やはり最初の作品ってすっごく気持ちがこもってて、いいですよね。
これからも気になる作家さんです。
posted by 棗 at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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