2013年08月13日

君だけが僕の奇跡:千地イチ

481249561X君だけが僕の奇跡 (ラヴァーズ文庫)
千地イチ 奈良千春
竹書房 2013-07-25

by G-Tools

誰とも関わらず静かに暮らしたい―。ひっそりと『お絵かき教室』を営む、武太一郎のところへ、ある音楽グループからCDジャケット用の絵の依頼が舞い込んでくる。しかし日頃から、子どもたち以外の人間と接することを嫌っている武は、その依頼をすぐに断ってしまう。だが、依頼主は簡単には諦めてくれなかった。「引き受けてくれるまで、先生の側を離れない」突然現れた綺麗な青年、歌手の倉沢慎吾は、強引に人見知りの武に近づき、そのささやかな生活を乱し始める。10歳も年下の慎吾に、為す術もなく心も身体も翻弄されてゆく武だが、ある時、慎吾の重大な秘密を知ってしまい…!!



初読みの千地イチさんです!
それにしてもこの色彩賑やかな表紙、とっても内容にあってます〜。
話的には、そんなにド派手ではなく、寧ろふんわりしたかんじなんですけどね。



どうしよう…慎吾の方が背が低い、超萌える…。
ということで、初読みの千地イチさんすごくよかったです。
はじめ、歌手ってあったし、表紙もかなり派手めだし、うーんチャラ男のポップな恋愛モノ〜?と疑心暗鬼で読みはじめたんですが、これがまた!
音楽だったりの話も出てきますけど、基本は二人の心を通わせる場面が多くて、最初から恋愛一直線というよりは、もっとじっくり知り合って行くような感じ。
慎吾は一応大人なんだけど、武の前ではいつも以上に素直じゃない言葉ばかり言ってしまう、子どもみたいなところまるだしで、武は武でそんな慎吾を子どもだと思って、彼の持ち前の包容力と優しさで、さも当然のように受け止めてしまう。
一緒にいることが苦痛ではなく、むしろいい気分なその関係に、二人はお互い隠してることがある。
何かあることを気付いているけれど、踏み込まない、踏み込ませない。
そういうぎりぎりのところにいながらも、二人は友情と言うにはもうちょっと濃密な空気に包まれてます。
そんな最中、あまりにも辛すぎる現実が目の前に現れる…。

表紙の色彩を思うと驚くくらい、内容はもっと静かでもっと柔らかい雰囲気。
でも、あの賑やかすぎるほどの色が溢れる世界が、すごく必要でもある。
それを思うと、ちょっと泣ける…。
posted by 棗 at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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