2013年07月31日

不誠実でわがままで:明日香登美

4829625570不誠実でわがままで (プラチナ文庫)
明日香 登美 乃一 ミクロ
プランタン出版 2013-07-12

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天才肌ながら、奔放で無遠慮な物言いをする久坂。そんな彼の下、研修医の目賀田は「こぶたちゃん」と呼ばれ、意地悪にからかわれては振り回されていた。だが目賀田は、久坂の才能を尊敬している。密かに恋してもいたが、地味で不細工な自分が彼に相手にされる訳がないと諦めていた。なのに、その気持ちを弄ぶように「気まぐれだけど抱いてあげる」と、ちょっかいを出され…。



言わなくてもいい事実を言ってしまう正直さと、黙ってて腹の中で何考えてるんだかわかんないのと、どっちがいいんだろう…。





ですが、その発言の数々はいかがなものかと。
本人も認めてるとはいえ、ブサ●クだの、こぶたちゃんだのを顔を合わせるたびに言われて、傷つかない人はいないと思うんです。
でも、恋とは辛いもので、そんな酷いこと言われても、目賀田は久坂のことを嫌いにはなれないんですよね。
そして、どうせ自分が振り向いてもらえるわけないって思ってるから、何言われても何されても、受け流すんですよね。
ただ、目賀田という人は、少なくとも自分に対して恐ろしく自己評価が低くて、卑屈ではあるけれど、ダメな人ではないです。
天才ではないけど、その分真面目でこつこつとがんばれる人。
そして、人を外見だけじゃなく、中身で見れる人。
久坂は確かに、めちゃくちゃ口は悪いけど、根は悪い人でもない…。
まあ言い換えれば、タチの悪い男ではあるんですが。
そういうのはきちんとわかってる。
久坂、嘘はつかないんです。事実を述べるだけ。
…だからと言って、事実を言えばいいってものでもない。
目賀田にわざとらしい嘘は言わないけど、太ってるだの、変な顔だの、事実は事実。
それ以上でもそれ以下でもない。
…だから気持ち悪いとかそういうんではない。
目の前にある事実に対して、気持ちがのっていない感じなんですよね。
…ようするに薄っぺらい言葉?
そんな久坂、可愛いとかきれいとかは=好きに直結してるものだと思い込んでる、結構気の毒な人。
仕事はできるのに、もてるのに、イケメンなのに、恋愛初心者!
目賀田に出会って、酷いこと言い続けてたのって、幼稚園児並のアピールだったのね…とのちのちになって判明するけど、久坂のいじめっこぶりに最初は大概にしろとかなり憤ったのも事実。
…確かに、自分に対して卑屈な目賀田を見てたくなくて、ついつい言葉がすぎたのもあったのかもしれないけど。
嘘のない言葉はいいけれど、正直すぎるのもなあ…。
でも、結局はその言葉を発したりする人自身の人間性によって、とらえる側の感情もちょっとは違ってくると思う。

でも、私は自分をブタだとかブサ●クだとか言う人は、絶対に許さない(笑)
絶対にね。
posted by 棗 at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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