2013年05月29日

10メートルの楽園:深山ひより

482962522810メートルの楽園 (プラチナ文庫)
深山 ひより 二宮 悦巳
プランタン出版 2012-01-10

by G-Tools

好きって言っただけで、世界が変わった。
生花店店長の明宏は、本社所属の無口なフラワーアーティスト・楓が気になって仕方がない。彼の創る綺麗だけれど儚いデザインがその孤独を表しているようで、切なくなるのだ。少しずつ距離を縮めて楓の無防備な表情を垣間見るようになると、明宏は自分の恋情に気づく。叶うはずのない想いを告げる気はなかったが、社内の人間関係に落ち込む楓の頼りない仕草に、思わず……。



お花屋さんのでてくるBLはいい!
しかも、花屋の店長さんと、フラワーアーティストの組み合わせだなんて、どんなご褒美(*´д`*)
大変美味しく頂きました。



無口で、表情に乏しくて、なに考えてるんだかさっぱりわからん…というのが、楓に対するまわりの見方、しかも楓には才能というものが備わっていただけに、そんな様子からお高くとまってる、いい気になってるetcの妬み嫉みも加わって…。
そんな会社での日々からの唯一の逃げ場が、あるアウトレットモールの一角の花壇。
そこだけが、自由にできる、楽園の様な場所。
そこでいつも顔を合わせる花屋の店長・明宏とのささいな交流にちょっと癒されてる自分に気付く。
そして一方の明宏も、華々しい経歴の持ち主である楓の、どこか寂しげな背中に気になるものを感じてしまう。
明宏はわりと早くに自分の感情に答えを出して、恋だと自覚できるんですが、楓はどうにも鈍い…(笑)
しかも軽く天然入ってるから、明宏は随分と気の毒なことになってますよね。
楓には、忘れられない過去があって、それが恋愛や他人との関わり方、そういったもの全部に対して臆病にさせてる。
しかも、その過去を知ってしまった明宏は、…うかつな行動できませんよね。
知らずに、うっかりキスしようとして、ものすごく拒否されてますし。
明宏は随分、気が長いっていうか、時間かけてますよね。
こういう攻め様、いいよね。
押し倒すだけが、男じゃないよ(笑)
…その分、うまくいってからのがっつきぶりというか野獣っぷりがまた素敵。
しかし、楓は良く見てると実はすごく可愛い人だというのがわかりますよね。
口にするのはヘタなぶん実に素直に花で表現してて、恋をしてからあきらかに感じがかわったなんて、かわいすぎる!
実はこんなにわかりやすい人なのにみんな知らずにいるなんてもったいない…。
でも明宏だけがわかってればいいことか。

それにしても、恋をして、好きって言って、こんなにも世界が変わってくるだなんて、素敵なことだなー。

posted by 棗 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック