2007年03月17日

世界でいちばん愛しい翼:神奈木智

世界でいちばん愛しい翼
神奈木 智著
幻冬舎コミックス (2007.3)
ISBN : 4344809653
価格 : \540
通常24時間以内に発送します。


<あらすじ>
数学教師の有沢行哉は、ある日廊下にひとりたたずむ男子生徒を見かける。
その様子が気になりながらも、何をするわけでも何を言うわけでもなく、通り過ぎてしまう。
ある日、デートまでの時間潰しに入った映画館で、痴漢にあっていた少年を助けるとそれが、あの気にかかった生徒の榊原夏那だった。
それ以来、何かと話すようになった二人。
そして、ある時、行哉は夏那にキスをしてしまい・・・。
数学教師×高校生モノ。


私の通っていた女子高には、ある伝説がありました。
進路相談の時、進路の決まっていなかったある女生徒に、
「オレのところに、永久就職しないか。」
と、進路指導の先生がプロポーズしたとか、しないとか。
私が在学中、噂の先生は、数学だったか英語を教えてる現役教師で、確かに奥さんは元・教え子。
高校ではありがちな噂だとは思うんですよ、今思えば。
しかし、私もあの頃は非情に若かった(笑)
学生ゆえの潔癖さといいますか、当時みんなで、キモチワルイを連発してましたね。
そしたら、部の一コ上の先輩が、数学教師と結婚してしまいました・・・。
お、多くないか、うちのガッコ。
リアルに、先生×生徒やられちゃうと、いろいろ思ってしまうのですが、BLだとなんでこんなにおいしくいただけるんだろう・・・。
フィクション、バンザイ(笑)



やっぱり、大人×子供のカップルはいいです。
しかも狡い大人が、うんと年下の相手に翻弄されて、大人の仮面がはがれ落ちる瞬間が。
・・・まあ、道徳的にどうなのかという点は、おいときますけど(笑)
大人だから、教師だから、相手が教え子だから、未成年だから、同性だから。
ホントに、狡い言い訳は山ほどあると思うんですよ、有沢には。
そもそも、恋愛するにも、一方的に逃げ道作っておいて、本気にならないように、ただただ楽しく。
終わってしまった時、虚しさを感じないように。
だから、キスだって、たかがキス。
意味なんてなくて。
一方の、夏那は、双子の片割れ、冬那に激しいコンプレックスを抱いていた。
全く同じ見かけをしているのに、勉強も運動も音楽も、何もかも、冬那は完璧。
自分には何一つ勝てるものがない。
そう思い込んで、かわいそうなくらい卑屈になって、だから学校でも目立たないように、ひっそりと教室にいるだけ。
そんな恋愛にも不慣れな夏那に、うっかりハマってしまった有沢は、やっぱりそこでも大人の狡さ丸出し。
・・・なんていうか、だらしない?(笑)
有沢は、夏那が好きだから、こんな関係はよくないと、よくある大人の言い訳(笑)で別れを選ぼうとする。
キスしといて。
そのキスが、いつもの意味のないものじゃないこと、自分が一番知ってるくせに。
結局、夏那の気持ちなんて、何にも考えない。
夏那は、彼なりに一生懸命考えて、先生のこと好きだけど、あのキスに有沢にとってそんなに意味のあるものではなかったんだと結論を出して、あきらめる道を選ぶ。
正直な気持ち、ぶつけて。
若さゆえの、駆け引きとか打算とかそんなもの全然なしの、正直な気持ち。
それをかわしてしまえる、大人の狡さ・・・。
でも、なくして初めて気付くんですよ、大事なものって。
だからって、なにもあんな人様の前で激しい愛の告白をしなくても(笑)
いい大人なのに・・・。

その後の二人を書いた短編「世界でいちばん優しい背中」で、すっかり大人の余裕ってやつを見せたかと思われた有沢も、所詮ただの男でしたねー(笑)
教師失格・・・。

この作品コミックスの「ときどき、世界は美しい」とリンクしてるということで、そちらも楽しみです♪
全サも忘れず出さないと〜。

posted by 棗 at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>神奈木智 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック