2013年05月03日

ヘブンノウズ 赦罪:英田サキ

ヘブンノウズ 赦罪 (SHYノベルス303)ヘブンノウズ 赦罪 (SHYノベルス303)
英田 サキ 奈良 千春

大洋図書 2013-04-30
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ベストセラー作家の渋澤征武にイラストの才能を見いだされた千野旭は、弟のミツルと渋澤の屋敷で暮らしている。
恋人はつくらない主義だと宣言している渋澤に恋した旭は、身体だけの関係でもいいからと訴え、渋澤はそばにいることを許した。
渋澤がある過去に苦しんでいることを知った旭は、渋澤の力になりたい、今は無理でもいつか本当の恋人になりたい、そう思っていた。
そんなとき、旭はかつて渋澤と寝ていた速水に怪我を負わせてしまう。
好きなのに、擦れ違っていく想いに旭は・・・!?



あらすじ読んで、泥沼展開?と恐る恐る読みはじめました…(案外気が小さい)。









幽霊が見える、という設定があって、1冊目の旭のバイト先での事件のことがあったので、この話は幽霊+事件の内容になるのかなあと、最初は思ってました。
でも2冊目読んでそうでもなさそうで、わりと旭の恋愛面にシフトしてきた感じだったし、まあ二人のお母さんの事件のこととかでまた関係してくるのかなあ〜と軽く考えてたんですが…。
渋澤…、あなたって人は…。

それにしても、3冊目にもなると、渋澤と旭の関係って随分変わってきたなあと感じずにはいられなかったです。
最初の旭はぎりぎりのところでがんばってて、本当に一度はぽっきりと折れてしまったわけだし。
それを大人の包容力で、こともなげに助け出したのが渋澤。
大人と子どもの差は歴然、そんな感じがしてました。
でも、いっぱいいっぱいだった状況から安定した暮らしに変わり、ミツルも自分自身も安心できる場所にいることから、旭も随分落ち着いたというか、彼の持つ本来の芯の強さが姿を現して気がします。
ミツルのことで悩んだり自信なくしたり、そういう部分もあるけど、渋澤に対する恋心に迷いはないし、自らイバラの道を選べるほどの頑固さも合わせ持ってたり。
でも大人のはずの渋澤のほうがいつまでも往生際が悪くって、どうなのかな〜って思ってたんですけどね…。

二組の兄弟がいるわけですけど、渋澤家の兄弟と旭とミツルの兄弟と。
まあ状況が随分違うから比べるのもあれですが、違いすぎますよね…。
旭は不器用なりに一生懸命にミツルのお兄ちゃんであり続けるわけですけど、渋澤は…”兄”というポジションをいとも簡単にこなせてしまって、あげくのはてが”兄”の役割をはるかに越えた、絶え間なく愛をそそぎ続けてくれる存在へとなってしまったわけですよね。
…でもじゃあ、それ以外あの弟とどういう関係性を作ればいいのかなんて私の想像に及ばない。
死ほど相手を縛るものはないですね。
生きてる間も、その後も…。
それは彼自身の執着の固まりなのか、それとも渋澤自身の後悔の固まりなのか。
そのどっちもなのか。

次で終わりのようなことが書いてありましたけど、事件がどう決着するのかな…。
個人的には、この人絶対怪しい!とか思ってるんですけど、怪しすぎるからこそ違うかなと深読みしたり。

posted by 棗 at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>英田サキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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