2007年03月11日

愚直スタイリッシュ:花川戸菖蒲

愚直スタイリッシュ
花川戸 菖蒲著
二見書房 (2006.10)
ISBN : 4576061526
価格 : \580
通常2-3日以内に発送します。


<あらすじ>
「便利屋朋野」を営むのは、朋野航平と羽根田翠。
外回り担当の朋野と、内勤で経理担当の翠、性格の真反対な二人は、元エリート。
すべてを投げ出して便利屋をはじめたのは、翠がまきこまれたある事件から。
心に大きすぎる傷を負わされて、ひとりで生きていけなくなった翠を、朋野が支える。
そんな二人の愛の物語。
便利屋×便利屋モノ。


・・・去年、2006年によかったBLとして挙げておきながら、感想がずっと書けなかった一冊です。
読まれた方はご存知かと思います。
・・・重いんです、ホントに。
そろそろ自分の中で消化できたかなーということで、解禁(笑)
多分、伝えたいことがうまく言葉にならないような気もしますが、まあいつものことだし・・・。





ずっと一緒にいるとは、こういうことなのかと。
ひとりで生きていくことも、普通の生活を満足にすることもできない翠を、一生支えていこうと決めた、朋野。
愛というのは、求めるものではなく、与えるものだと、だれかが言ってたのを思い出したんですが、朋野はまさにそれ。
別に、翠のこと求めてないわけじゃない、好きだからこそ手を出せないってこと、すごくわかってる。
それでも、そばにいたいって、思ってるんですよね。
しかも、まわりには、翠のことを内縁の人だと言い切ってしまってるし。
翠を大事にしてる、特別な存在っていうことを伝えるのに、これ以上の言葉がなくて、朋野は使ってるんだろうけど・・・私、こんなポジティブな内縁って響き、はじめて聞いた(笑)
この先、この二人は一生、キスすることも、抱き合うこともないかも知れないけれど、ずっと愛し合ってるんだろうなと、思いましたよ。

元々、ふたりはある企業のエリートサラリーマンで、強力なライバル。
朋野が目障りでしょうがなかった翠は、いやがらせをくりかえし、彼の足をさんざんひっぱるようなことばかり。
それが、ある事件が元で、状況が一変。
傲慢で自己中なエリートサラリーマンの翠は、どこにもいなくなっていた。
たまたま事件に最初に気付いたのが朋野。
翠の異変に気付き助け出したものの、すでに時は遅く、翠の心は壊されていた。
そんな翠を放りだし利益優先の会社に、さっさと見切りをつけ、翠と共に生きる道を選ぶことに。
新しい仕事をはじめるから手伝ってほしい、と、翠に負担をかけないように、そんなさりげない言葉で。
大分落ち着いてきたとは言え、時々昔を思い出してしまう翠。
それでも最初の頃とは、きっと朋野との関わりは変わってきているはず。
ただひとりで生きていけないから、その世話をしてもらっていただけだったはずが、もう朋野がいなければ生きられない。
朋野がいなければ、死んでしまう。
好きだという言葉より、ずっと重い。
あんなに、傷ついて、人というものをあれだけ恐れてた翠を、そこまで癒したのは、やっぱり朋野の愛。
手をつないで、腕をからめて、たったそれだけのことで舞い上がってる朋野をみてたら、えっちするだけが恋人じゃないなと・・・。

あとがきにもあったんですが、花川戸さん、ホントに書きたかったんでしょうね、この作品。
・・・ああ、これ言いたかったのね、というのが、いつだってすごく力が入ってるだけになんとなくわかるような気がするんですよ。
えっちもなければ、おさわりもない、この作品に魂揺さぶられたのは、そういうところだと思ってます。

この記事へのコメント
棗さん こんにちは♪

ポジティブな内縁、いいですね!
普通内縁という言葉には後ろ暗いイメージがつきものなんですが、朋野の『内縁の人』には「結婚できないけど大事にしてるんだよー!」って気持ちがこもっててなんかすごくあったかいですよね〜(^-^)♪

読むと重くて辛くて泣けてくるシーンもあるんだけど、私は二人はいつかラブラブの幸せ恋人同志になれると信じております。

花川戸さんが書きたくて書いた、というこの作品、切に続編希望したいですね♪

また後日TBよろしくお願いします!
Posted by ゆちゅらぶ♪ at 2007年03月12日 12:36
こんにちは、ゆちゅ♪さん。

祭りももう、そろそろ終わりが見えてきましたよ(笑)
ほんとに、この情熱は一体何?!みたいな・・・。
特にこの作品は、想い入れがあったので、感想を先延ばしにしてたんですけど、この熱を逃してなるものかと。
・・・もうちょっと、人生には向けるべき情熱があると思うんですけどね(苦笑)
間違ってます、私・・・。

実は、一度読んで、ずっと本棚にしまい込んでました。
辛すぎて、読み返せなくて。
今回、感想を書くために、読み直したんですが、朋野の愛が深さに心うたれました・・・。
これがなければきっと、翠ひとりでは立ち直れなかったんだろうなと思って、ひとり涙ぐんじゃいましたよ(笑)
もう一度読めて良かったです♪
辛さもありますけど、先に明るいものがみえますもんね、この二人。
このままずっと、らぶらぶな内縁関係続けてもらいたいですね。

そして、ぜひとも続編を!!!
って、ここで叫んでもだめでしょうね(笑)
でも、これは魂の叫びなんですよー。

コメントありがとうございました♪

Posted by 棗 at 2007年03月12日 16:48
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Excerpt: 愚直スタイリッシュ 花川戸 菖蒲, 角田 緑 モンブランの如くピュアなエロなし本が積み上がった中からようやく手にとることができました。 シャレード文庫 花川戸菖蒲 「愚直スタイリッシ..
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Tracked: 2007-03-22 13:16