2013年04月22日

挑発の熱い夜:今城けい

4041003598挑発の熱い夜 (角川ルビー文庫)
今城 けい 麻々原 絵里依
角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-06-30

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親友の駆け落ちを手助けするため、行方を尋ねにきた親友の兄・是永を、時間稼ぎの長距離ドライブに連れ出した海里。良家の育ちで厳格な是永と自由恋愛主義な海里は、相性最悪。苛立った海里は、嫌がらせで是永に誘惑を仕掛け、強引に足止めを図る。けれど海里の挑発に乗った是永に、逆に喘がされてしまった。「もっときみのことを知りたい」。Hの後、予想外の告白をされて、遊びと割り切って関係を承諾した海里。けれど是永は、想像以上に海里に本気で…。大人な恋の駆け引き。



攻はむっつりスケベでお願いします!(`・ω・´)





ということで、先日読んですっかりブーム到来の今城けいさんの本です。
あらすじ読んでなんとくこんな話かな〜?と想像しながら読みはじめましたが、割といいかんじに第一印象を裏切られます。
ひさしぶりに切ない受ちゃんに、心が痛いーってなってちょっとうるうる来ました…。
ビッチな言動くり返してても、中身は誰よりも傷つきやすくて繊細な海里。
なんてむちゃくちゃな友人のお願いきいちゃうんだろうと不思議に思うんですけど、それは彼がいろんな痛みを知ってるからこそなんだろうなと。
どん底で触れた人の優しさや親切をきちんと覚えていて、いざって時に、他人のために惜しみなくしてあげられる。
海里って、見た目や言葉だけじゃわからない中身を持ってますよね。
しかも、自分の内面を誰かに見せることはすごく嫌がるし苦手としてるだけに、本当の海里を知る人なんて少なくて、みんな普段の言動が彼の本質だと誤解してる。
海里自身は、それでいいと思ってるし、そうすることで自分を守ってるんですが、思いがけず彼の内面と外面との落差に気付いてしまったのが、是永。
例えそこに心がなかったとしても、たった一度でも関係持ってしまったら、二人の間柄はもう何もなかった頃には戻れない。
だからこそ、海里の言動と一致しないその内側が気になって仕方ない是永と、心の中を暴こうとする是永に反発してしまう海里。
どこまでも大人で真摯な是永と、感情的で自虐的な海里。
その二人の関係が変わってしまうきっかけは、やはり是永が弓道場に海里を連れていったこと。
自分のことを探られるのを嫌がる海里に、逆に自分の内側を見せようとする是永。
趣味だったり家族のことだったり、特に気負うこともなく見せる是永に、どうしたって海里惹かれてしまう。
でもその一方で、海里は自己評価が低すぎて、おれなんかって思いが強すぎる。
しかも、過去のトラウマもあったりで、是永のそばに女の存在を感じただけでいっきに崩れ落ちてしまう。

BL的にはよくある、攻のために、受ちゃんが身を引く、しかも自分を嫌うように仕向けて…って展開はもれなく泣けます…。
わかってるけど、それはやっぱり切ないのよ!
でもその後の大団円があるからこその試練ですけどね。
posted by 棗 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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