2007年03月07日

思へば乱るる朱鷺色の:花川戸菖蒲

思へば乱るる朱鷺色の
花川戸 菖蒲著
二見書房 (2007.3)
ISBN : 4576070231
価格 : \610
通常24時間以内に発送します。


<あらすじ>
大学在学中に起こった事件が元で、住み慣れた京都から逃げだし、ここ東京でWEBデザイナーとして、ひっそりと暮らしていた椎名朱鷺。
そんな彼の前に、突然現れたのが、朱鷺が在学中に秘かに思いを寄せていた添島雄大。
彼を忘れるために、行きずりの相手に暴力的に抱かれる毎日だった朱鷺は、突然の出来事に慌てながらも、うれしさを誤魔化すことができない。
何を聞くでもなく、言うわけでもない雄大は、そのまま居候すると言い始める。
そんな雄大への思いを立ちきりたい一心で、朱鷺はまた男に抱かれに出かける・・・。
会社員×WEBデザイナーモノ。


京都弁のエロいお兄さんは、好きだ(笑)
しかも、それがえらく一途だったりすると、ますますかわいい。
そんな彼らの、同級生再会ラブは、・・・ヒットでしたよ。
そして、攻による受けちゃん育成BL魂健在(笑)
やはり私は、こういう花川戸さんを求めていた!






朱鷺は、バカです(笑)
恋に落ちた相手が男で、しかも彼には彼女がいる。
忘れたいけど、忘れられない。
そんな思いを隠したまま、彼はある事件が元で、大学を去ることに。
根も葉もない噂が流れ、気がつけば誰もがその噂を信じ、誰もいなくなっていた。
雄大にそんな風に見られるのは耐えられないからと、黙って学校をやめ、生まれ育った京都を離れ、東京へ。
それでも、雄大のことが忘れられなくて、気持ちは変わらなくて。
辛くて、苦しいから、知らない男に抱かれに行く。
それも、ただ暴力を振るわれてるようなシロモノで。
欲求不満の解消だとか、快楽を求めてるってものじゃない。
なんだかそれは、心の痛さを、身体の痛みで誤魔化してるだけにしかみえなくて。
でも、結局、それって誤魔化しきれてない。
どうやったって、朱鷺は雄大のことが好きで好きでしょうがないから。
そんな日々を送っていた雄大が、誰も知らないはずの朱鷺のマンションへとやってくる。
大好きな人が前にいる、という動揺。
そして、過去の事件について何か言われるのではないかという恐怖。
どうしてこの場所を知っているのか、何故会いに来たのか、聞きたいことはたくさんあるのに、どうしてなにも聞けない。
そして、雄大も何も言わないし、聞かない。
朱鷺は、必死に雄大から離れようと、自分を貶めるようなことを言い、嫌われるように行動する。
やっぱり、朱鷺は雄大を忘れられなくて、もっと好きになりそうで、離れられなくなるのが怖くて、だから一生懸命雄大を追い出そうとする。
そんな朱鷺の心中を知ってか知らずか、雄大はイソウロウすると言いだし、家財道具を抱えて、朱鷺の部屋に越してくる。

多分、なんですけど、傍から見ると雄大の真意ってものは、バレバレなんですよね。
朱鷺が好きだっていう。
きっとわかってないのは、朱鷺だけ。
朱鷺も、かわいそうな子だと思うんです。
自分が、同性に恋をしてしまって、普通ではないと思い込んでしまう。
そして、その相手が、女の子とキスしてるシーンを目撃してしまい、この人は自分に振り向くことはない、と変に悟ってしまったところから、スタートしてしまってるから。
だから、自分の気持ちを間違ってるとしか捕らえてない。
そんな、朱鷺の気持ちに、雄大も気付くことになるけれど、それは在学中ではなく、朱鷺が自分の前から去ってから、随分たってから。
朱鷺のかかわった事件の真相とともに、その事実をつきつけられて、彼なりに考えてから、朱鷺の前に姿を現すことになるのだけど。
朱鷺も一途だけど、雄大も案外一途。
朱鷺の居場所を知るために、朱鷺の実家に通い詰めてみたり。
そして、育成系(笑)本領発揮といいますか、朱鷺がどんなにバカやってても、雄大は怒るのを我慢して、見守って、朱鷺が変わるのをじっと待ってる。
・・・でも、雄大も、もう少し何か言ってやればいいのに、と私は思いましたが。
いくら朱鷺が変わらなきゃいけないという状況でも。
それにしても、恋の思い出は美しい・・・。
だからこそ、朱鷺にとっては雄大はすばらしく素敵な人だったんだろうけど。
・・・ただのスケベに成り下がってて、ちょっと安心(笑)


私信:ゆちゅ♪さん読まれましたか?私は、満足の一冊でしたよー。
この記事へのコメント
棗さん こんばんは〜♪

にゃはは、私信をどうもありがとうございます♪(≧∀≦)

私まだ買ってないんですよ〜。前作に打ちのめされたのもありますが、ラブレスな暴力的エッチとゆーのがどうもダメで(T∇T)
い、痛そう…(>_<)
でも棗さんの感想を励みに買いに行くつもりでおります。
スケベなお兄さん(笑)を楽しみにラブレスを乗り越えますね〜♪
Posted by ゆちゅらぶ♪ at 2007年03月07日 23:02
ゆちゅ♪さんこんばんは。

ラブレス、そうなんですよね・・・あの部分だけは。
縛ったり、ぶったりって、私もすごくダメなんです〜。
痛そうだし、わけわかんねー(笑)なので。
だから、結構その部分だけは、衝撃でした○| ̄|_

しかし、京都弁のエロい兄さんと、関東人のスケベな兄さん、いいですよ〜。
雄大も言ってましたが、すっごいキター、なセリフがあって、悶絶でした(笑)
ビバ、関西弁。
と、ここまで手放しですすめておいて、ゆちゅ♪さん好みではなかったら、ゴメンナサイ・・・。
ただ、前作とは、全然違いますとだけは、断言できますから!
Posted by 棗 at 2007年03月08日 21:45
棗さん こんばんは♪

インフルの熱に犯され…もとい、冒された頭で遅ればせながら読了いたしました〜!
ああ、奨めていただいてよかった!人生で一つ損しちゃうとこでした♪
京言葉のエッチ、イイですねぇ♪
あの言葉にはもちろん私もキましたよ!(≧∀≦)
実際読んでみたら痛い話とゆーか、私も「おバカさんねえ」と苦笑したいような気持ち(笑)泉井教授とは仲良くなれそうです。
その分雄大を見る目線が小姑っぽくなっちゃいましたけど。あれはスケベ親父です(笑)

おススメいただき本当にありがとうございました!また後日TBさせてくださいね♪
Posted by ゆちゅらぶ♪ at 2007年03月23日 22:34
ゆちゅ♪さんこんばんは〜・・・って!インフルエンザ!!いいんですか、寝てなくて!!
お願いです、しっかり静養してください〜。

「思へば乱るる朱鷺色の」を、よかった、と言っていただいて一安心です。
本当によかった、オススメして・・・。
だってもう、朱鷺の京都弁がエロくてエロくて(笑)
あかん、って、こっちがあかんわ〜、なくらい、そこはツボりましたよ。
・・・そんな私が、一番のエロオヤジ(笑)
やっぱり、私、花川戸さん好きです(_≧Д≦)ノ彡☆

なんというかやはり、「愛という果実」は、花川戸さんの異色作だったようですね。
次は、どんな作品がくるんでしょうね。
楽しみです♪

それより、ゆちゅ♪さん、はやく病気治してくださいねー。
おだいじになさってください。
Posted by 棗 at 2007年03月24日 19:05
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Tracked: 2007-03-29 18:13