2007年02月18日

スピードをあげろ:久我有加

スピードをあげろ
久我 有加著
新書館 (2005.2)
ISBN : 4403521045
価格 : \588
通常2-3日以内に発送します。


<あらすじ>
兄の突然の渡仏により、家業を継ぐことになった蓮見裕志。
修業のために、多田の経営する居酒屋でアルバイトをすることになったものの、なんでも器用にこなし、甘え上手で世間を渡ってきた今までの裕志の方法が、多田には全く通用しない。
怒られてばかりで、ムカつきながらも、負けず嫌いの性格が災いして、引くに引けない。
ある日、あの多田が片思いをしていることを知る。
しかもそれが男だとわかり・・・。
久我さんのデビュー作「春の声」の続編。
「春の声」の主役カップルをかきまわしてた、多田のお話。
オーナー×バイト大学生モノ。


しつこく、ひとり切ない祭り第2弾(笑)
・・・本気で、この作品は、泣いてしまいました。
切なすぎて。
しかも、何回読んでも、同じところで。
ああ、多田が憎い(笑)




基本的に、年下攻めも年上攻めも、同級生カップルも、すべて好きです。
年上攻めに関しては、多田×裕志のような、年の離れた大人と子供カップルにめちゃくちゃ弱いのです・・・。
大人になりたくてじたばたあがいてる裕志と、すました大人のふりして内心めちゃくちゃ惚れ込んでる多田。
・・・久々に、ストライクゾーンど真ん中、きました。
今、ちょっとした久我さんのブームのようで、とりあえず手当たり次第読んでる状態なので、そこまで期待してなかったんですが、これほどまでとは・・・。
おかげでしつこく読み返してる状態なんですが、同じシーンでかならず泣いてる(笑)
・・・私、人が死ぬシーンだったら、ほぼ100%泣けるんですけど、そうじゃないところであんなに泣かされたのは、久々です。
・・・多田め、許すまじ(笑)

次男ゆえのお気楽さで、甘え上手と持ち前の器用さだけで生きてきた裕志に、突然降って湧いた跡継ぎ話。
ただではやれないと、父親の命令で、多田の経営する居酒屋で皿洗いとそうじのバイトを始めることに。
今までのように要領良く物事をこなせず、多田には叱られてばかり、しかも、労働以外に「読書」の宿題つき。
そんな読書の課題のため、多田のマンションを訪れた裕志は、そこで多田の元カノと遭遇し、恋人と勘違いされひっぱたかれてしまう。
そこで、多田に片思いの相手がおり、しかもそれが男だということを知る。
・・・それがすべての元凶。
裕志が、元カノにひどい目に遭わされそうになったり、多田の片思いの相手の篤也のことを知ってしまったり、多田を好きになってしまったり、でも自分が多田のタイプではないことを思い知らされたり。
子供だけど、大人になりたくて、でもイマイチ大人になりきれてない裕志は、いつだって、多田みたいな大人になりたいと、必死で、それが背伸びしてるようにしかみえないんだけど、それがますますかわいい・・・。
そんな裕志が、篤也を見て、勝てないと思ってしまうのって、なんかわかる・・・。
時の流れは同じだから、どうしたって追いつけないし追い越せない。
そういう必死さが、多田にしてみればどうしようもなく、愛しいんだろうなと。

で、やっぱり、紆余曲折を経たカップルは、付き合いだしても問題勃発というか。
お互いがお互いを信じることができないって、最悪・・・。
しかも、相手が信じられないことより、相手に信じてもらえないことの方が、やっぱりキツイかな。
でもちょっとした勘違いから、大問題に発展してたけど、ようするにお互いに好きだからこそ、嫉妬しちゃうんでしょうきっと。
いもしない、浮気相手に。
多田も、ホントにガラにもなく頭に血が上ってるし。
それだけ嫉妬されてる存在なんだけど、それが裕志には伝わらない。
・・・やっぱり、多田が憎い(笑)
あんたの、不用意な発言は、ホント馬鹿正直な子供には、毒。
自分を守るためだった台詞かも知れないけど、・・・やっぱ、本気の手前なんて言われたら、普通はへこむ。
大人って、どうしてこう恋愛するのにこうも狡くて守りに入るかなー。
だからこそ、裕志の若さゆえの、直球勝負が眩しいですけどね。

・・・それにしても、いいもの読ませていただきました。
ありがとうございます、久我先生!


posted by 棗 at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>久我有加 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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