2007年02月13日

夜を閉じ込めた館:夜光花

夜を閉じ込めた館
夜光 花著
竹書房 (2007.2)
ISBN : 4812430089
価格 : \600
通常24時間以内に発送します。



<あらすじ>
ドールハウス作家の岸田智洋は、あるパーティで知りあった椿という男に、取り壊し予定の別荘のドールハウスを作って欲しいと依頼を受ける。
田舎の山中に建てられたその別荘は、車かヘリでしか向かうことができないため、完成までそこに住み込むことになった、智洋。
年末を目の前にした日、亡くなった椿の母親の追悼式が行なわれることに。
そして雪に囲まれた別荘は陸の孤島になり、第一の殺人事件が起こるのだった・・・。
旧華族×ドールハウス作家モノ。


久しぶりの夜光花さんです。
あちこちで評判良かったのと、やはりミステリーの要素が強そうだったので、これは読まねばと。
そしてなによりも、イラストレーターさんが男性というのが、みょーに気になりまして(笑)
時代、変わったなあ・・・。



えーと、ごめんなさい、ドールハウスと聞いて、真っ先にシル●ニア・ファミリーを想像しました。
あははははは・・・。
すました顔した椿が、うさぎの人形並べてる姿は想像したくない(笑)
その、ドールハウス製作のため、椿の別荘に連れてこられた智洋。
しかし、椿の本当の狙いは、そんなことではなく、自分の母親を殺した人物を探しだすこと。
そのために、関係者を母親の命日に、その現場に一同に集める・・・。
・・・ミステリーなので、詳しく書けないから困りものですが、いいですね、館モノ。
館モノミステリーというと、どうしてもすぐ綾辻行人さんが思い浮かぶんですが、雪に囲まれた山奥の別荘で殺人事件が起きて、でも警察は来ない、ここから逃げ出すことはできない。
そして犯人はわからない、というシチュは、どうしてもコ●ンか金●一を彷彿。
・・・いやです、この単純すぎる思考回路。

それにしても、椿です。
狂気と冷静を行ったり来りというか、もう壊れかかってる?というくらいの執着。
15年前、病死とされた母親の死の真相を暴くために、これだけの舞台を用意し、実行に移す。
そして智洋に向ける執着も普通ではない。
執拗に彼を求めているのは、愛ゆえなのか、真相を知りたいがゆえの暴走なのか、それともただの狂気なのか。
事件が進むにつれ、椿という人がすこしずつ変わっていく姿が、恐ろしくも悲しい。
でも、壊れてたのって、彼だけではなかったですけどね・・・。


posted by 棗 at 18:03| Comment(4) | TrackBack(2) | BL(小説)>夜光花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!棗さん、早速お邪魔しております。

この作品は、古典的なミステリーを踏襲していて面白かったですね。
最近はどうにもミステリーを読まなくなってしまった人間ゆえか、
個人的に大変懐かしい気分も味わうと共に、
サービスも濃くてWに美味しい気持ちになりました(笑)。
ミステリー方面は、実は予想通りの展開だったのですが、
下手に妙ちくりんなトリックを使われるよりはずっとましです!
文章も読みやすくて、割とすんなり作品に入ることができました。
館モノは、その独特な世界観に入り込めた人の勝ちだと思うので、
私は珍しくこの作品に関しては、勝者の気分を味わっております♪
今回は、ラストにしっかり収まるところに収まっていたので、
読後も大変よかったですよね。
ではでは。
Posted by tatsuki at 2007年02月13日 19:55
tatsukiさん、こんばんは。

・・・犯人、予想大ハズシでした(笑)
やはり読み方が甘いです。
ミステリーは、昔それはもうむさぼるように読んでた時期もあったんですよね、かの清涼院氏の大説も、綾辻さんの館シリーズも、ヒムラ助教授シリーズも、いろいろ・・・。
あの頃も、犯人はいつもあてられずにいたんですが(笑)
やはりミステリーに弱いことを、再確認いたしました。

あの怒濤のエロ・・・確かに、後半に集中してましたよね。
とくに、あれとあれ(笑)はもうかんべんしてーになってました。
やっぱり夜光花さんのエロは、すさまじいです・・・。

実は、出だしで微妙に躓きそうだったんですよ、この作品。
でも、館に舞台が移ってからは、もう、きっちり入り込んでました。
やっぱり、夜光花さん、BL以外の本とか書かれたらおもしろいかもなーとちょっと思いましたね。

こちらこそ、コメント&TBありがとうございました♪
Posted by 棗 at 2007年02月13日 22:01
棗さん こんばんは♪

やったー!ヾ(≧∇≦)ノ♪
なんでかわかりませんがケータイからまた閲覧できるようになりました!
またちょくちょく遊びに参ります(^-^)♪

棗さんの言われるコ〇ンくん的というのはすごくよくわかります…。なんかこの不自然に館に集められる性格悪そうな殺され役の人たち(笑)

シル〇ニアもいいですね♪
私庶民だから制作費何百万なんてドールハウスは想像もできませんもの。
うさぎの人形と遊ぶ椿を見たらイトさんは泣いてしまいそうですが!(≧∀≦)

また後日TBに参りますのでよろしくお願いしますね♪
Posted by ゆちゅらぶ♪ at 2007年02月13日 22:50
こんばんは、ゆちゅ♪さん。
携帯にミラクルが起こったようですねー。
結局原因ってなんだったんでしょう・・・。

シル●ニアのうさぎさんハウスは、まだうちにあります・・・。
だから、文中に「ドールハウス」という言葉がでるたびに、あの家が脳裏をよぎるのです(笑)
椿がドールハウスというたびに、笑いそうになったのは、内緒です・・・。
私もわりとBLを読んでて、笑いに走ることがあって、いかんいかんと思いつつも、軌道修正できないことが多いのです。
春抱きとか・・・(笑)
愛ゆえなんですけどね。

それにしても、イトさんって、さいっこーにオイシイキャラクターですよね。
最後がアレでしたから、また特に・・・。
もうちょっと、彼女の「椿坊ちゃん命!」なところ、みたかったです。

コメントありがとうございました♪


Posted by 棗 at 2007年02月15日 21:25
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夜を閉じ込めた館
Excerpt: まず初めに、『水中雑草園』のゆちゅらぶ♪さんには心より感謝を。 彼女の推薦記事を読まなければ、私は暫くこの作品を買わなかったと思います。 大変面白い、ミステリー風味のBL小説でしたよ、ご馳走様です..
Weblog: la aqua vita
Tracked: 2007-02-13 19:00

雪の館殺人事件!?
Excerpt: 夜を閉じ込めた館 夜光 花 ステキタイトルが思い浮かばず、どっかのミステリのパクリみたいなダサさでヘコみます(T∇T) それはそうと、もうね、今大コーフン&大困惑中ですよ(笑) ..
Weblog: 水中雑草園
Tracked: 2007-02-16 11:54