2013年02月15日

不埒なおとこのこ:栗城偲

4829625473不埒なおとこのこ (プラチナ文庫)
栗城 偲 鈴倉 温
プランタン出版 2013-02-12

by G-Tools

<あらすじ>
官能小説編集者の鈴浦は、ホテルで目覚めて愕然とした。全裸であらぬところが痛い、そして隣には年下の小説家・柊が寝てる!?彼の背中に縋って揺すぶられた記憶に蓋をして、なかったことにしたい鈴浦だったが、その素っ気ない態度にしょんぼりする柊に罪悪感が募る。おまけに無邪気なのか確信犯なのか分からない意味深な彼の言動に翻弄され、不覚にもときめいてしまい…。


見る角度によって、人とはいろんな顔をみせる生き物だ。
ということをとても興味深く読めたお話でした。



※いろいろ書いてます。


攻の柊は、ほんとにいろんな顔を持ってて、高校生で少女小説家で、イケメンだったりオタクだったり、あざとかったり子犬だったり。
くるくると表情の変わる子。
でもそのどれもが柊歩夢という人間なんだけど、その奥底に隠し持ってる彼の本質はまた別。
好きな人の前で演技してる、嘘ついてる…ってわけではないんですけど、鈴浦の前ではなんだかすっかり可愛い子に成り下がってしまってますが、ちょいちょい小悪魔のしっぽが顔覗かせますよね。
純情・真面目、でも妄想系ちょい変態男(笑)の鈴浦も、DTではあるけれど、社会人、それなりの経験は踏んでます(えっち以外)。
なので、柊のつく嘘なんか簡単に見抜けちゃいます。
ただそういうあざとさすらもかわいいんですよね。
惚れた弱みとはそういうもの…。
でも、柊の本質ってヤンデレ。
ただ、それも口で言ってるだけで、実際のところはどうなの?って思ってしまうくらい、私的には掴めない子だった…。
でも、鈴浦だって、誘い受と思わせといて、DTの超真面目で純情、そのくせエロの妄想だけは変態…という多面性のある人ですが。
ようするにお似合いってことだろうけど。
柊は、一生懸命自分の本質であるヤンデレ部分は封印しようとしてますが、もしそれが何かのときに暴れたら…?
鈴浦もまた新たな一面を、柊に見せてくれるのかもしれないなあと。
それはそれで新たな関係性が生まれるかもしれないし、そうじゃないかもしれないし…。
そればっかりはわからないですけど。
ただ、人間関係、どんなに相手が信用できる、最愛の人でも、言わなくていいことってある。
全部が全部さらけ出すだけが、より良い関係を築く秘訣ではないと思う。
ちょっとくらい秘密があるほうが、楽しいかもしれない。
そして、相手に永遠に気づかせない嘘なら、それもまた真実になってしまうから。
鈴浦にとって、柊は永遠に子犬のままでいいのかもしれない。
posted by 棗 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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