2012年11月29日

月神の愛でる花:朝霞月子

434482640X月神の愛でる花 (リンクスロマンス)
朝霞 月子 千川 夏味
幻冬舎 2012-10-31

by G-Tools

<あらすじ>
見知らぬ異世界へトリップしてしまった純情な高校生の佐保は、若き皇帝レグレシティスの治めるサークィン皇国の裁縫店でつつましくも懸命に働いていた。あるとき、城におつかいに行った佐保は、暴漢に襲われ意識を失ってしまう。目覚めた佐保は、暴漢であったサラエ国の護衛官たちに、行方不明になった皇帝の嫁候補である「姫」の代わりをしてほしいと懇願される。押し切られた佐保は、皇帝の後宮で「姫」として暮らすことになるが…。


あらすじからものすごくファンタジーテイストの強いお話かなと思ってたんですが、なんとも可愛いお話でした(*´д`*)




BLにおいて、身代わりで女装して後宮入りというのはあまり驚かない展開なんですが、何がびっくりって、皇帝のレグレシティスあまりの人格者ぶりにですよ。
BL界で皇帝・王様etc...権力者は総じて皆強引である。
そして拒否などあり得ないと思ってる(笑)
人の話は聞かない、ゴーイングマイウェイだわ、基本受ちゃんのお初が気の毒なことになってるというのはある種お決まりというか様式美と言うか…。
だからそういう思い込みもあったし、表紙のイラストからしてもかなりの体格差…、この本も読むまではまたいつもの非人道的な攻なんだわと思ってたんですが、いやいやこれどうした!って話ですよ。
表紙にあるようにレグレシティスはある理由から仮面の男なのですが、それもあって他人を寄せ付けない部分ありつつ、皇帝としての責務は果たしつつもいろんなことを諦め切ってるようなところがあります。
そこへ、奇妙な運命を辿ったあげく身代わりで後宮入りを果たしてしまった佐保と出会うことになるんですが…。
なんていうかかわいい…。
ほんとにこの二人にはこの言葉がぴったりではないかと。
レグレシティスはわりかし厳つい外見なんですけど、その年で大丈夫なのか?!と不安なるほどの佐保の天真爛漫さについついやられてしまいます。
長い間、人を遠ざけてきただけの人なだけに、ふいに知ってしまった人の暖かさについ囚われてしまいます。
だからと言って、彼は無体は働きません。
彼の元々持っていた情の深さが遺憾なく発揮。
それはもうすばらしい寵愛ぶりですよ。
…なんかもうまわりのものが困ってしまうほどのらぶらぶオーラ出まくり(笑)
にも関わらず、佐保本人はなにも気がつかないという、天然ぶりもきっちり発揮なのですが。
そんな彼らの初えっちは、皇帝が権力行使でつくり出した状況にも関わらず、レグレシティスが手を出すのを躊躇するというヘタレぶりを見せつつも、佐保がリードするという予想外の展開に、萌えました…(笑)
レグレシティス、かわいすぎる。
ところで、最初なんで佐保の設定が異世界からきた人なんだろうなあと思ってましたが、その辺もちょっと絡みつつお話が展開しておもしろかったです〜。
この世界観はちょっと好みだったので、スピンオフとかあればいいのになあ。
この作家さんはこれが初めての本なのかな?だとしたらこの先楽しみだな〜(≧∀≦)
posted by 棗 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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