2012年10月30日

パラスティック・ソウル はじまりの章・おわりの章:木原音瀬



<あらすじ>
舞台は近未来、国と国境制度が廃止され、犬耳・犬尻尾を持つ人類が誕生した世界。
とある天才科学者の作った願いの叶う薬から始まる、五つの“愛”の物語──。

【収録作品】
プロローグ
  とある科学者の葬儀に招かれた四人は“願いの叶う薬”をもらう。

第1話《fake lovers》
  「君の気持ちは偽物だから」──ジョエルは、
  結婚式をすっぽかした恋人に意外な告白をされる。

第2話《dear brother》
  芭亜斗は父の遺産の在り処を聞き出すため、
  兄・祁壜の遺体を掘り起こして“薬”を飲ませるが??。

第3話《eternal friend》
  五歳児前後の知能しか持たない少年ニコラスと、
  人間並みの知能を持つ老犬ジョンはいつも一緒だった。

書き下ろし《eternal friend and more……》
  第3話《eternal friend》後日談ショート。

第4話《Girl and Dog》
 両親を殺されホープタウンに逃げ込んだ少女ミアは、
 フェードアウトしたハイビルアの男、スタンリーを拾う。

第5話《god child》
 兄の祁壜(ケビン)を生き返らせるため“薬”が欲しい芭亜斗(バート)は、
 執拗にライヴァンの屋敷を訪れるが――。

第6話《parastic soul》(書き下ろし)
 芭亜斗とライヴァン、これが二人の幸せの形――。
 シリーズ、感動の完結篇。



木原さんだからということでなかなか先が読み進められなかった本。



小説ディアプラス、ウィングス、小説ウィングス、 カグヤ、ディアプラスと、新書館の雑誌を跨がって掲載された作品。
ということで、BLオンリーではないのですが、一部含んでるから一応BL扱いということにしてます。
確かにその要素もあるけど、長い長い物語読んだなあという気分でした。

この物語は、ある一人の人物が亡くなり、その最後の晩餐に呼ばれた四人が”願いの叶う薬”をもらうことからはじまる。
その日始めて顔を合わせた四人が四人、様々な事情ををかかえている。
そのために、薬の使い方はいろいろ。
特に一錠目はまだ疑心暗鬼。
でも二錠目は…?
ただ誰もが、愛する誰かのためにその薬を使おうとする。
そして、その使い方も様々。
飲むだけじゃなく、相手によっては、その薬の存在そのものが、願いをかなえるものでもある。
ミアのあのしたたかさは好きだ。
だからこその、彼女の今があるんだろうけど…。
あの薬、飲んだほうが幸せになれるのか、どうなのか。
願いは自分で叶えてこそ、願いなのか。
いろいろ考えてしまう…。
とくに、ニコラスとジョンを思うと。

ところで、その願いを叶える薬、これがどんな意味を持つものなのか、そして彼らの世界を悩ます問題の答え、そういったものは最後の最後に種明かしされるのだけど、答えは最初っから用意されてたんですよね…。
改めてタイトルの意味になるほどと思わされました。
posted by 棗 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>木原音瀬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック