2012年10月21日

作る少年、食う男:椹野道流


執事の受難と旦那様の秘密〈上〉 (二見シャレード文庫)執事の受難と旦那様の秘密〈下〉 (二見シャレード文庫)新婚旅行と旦那様の憂鬱 <上> (二見書房 シャレード文庫)新婚旅行と旦那様の憂鬱〈下〉 (二見書房 シャレード文庫)

<あらすじ>
港町マーキスで検死官を務めるウィルフレッド。耳慣れぬ職業、銀髪に暗青色の瞳、高い身分を持ちながら社交界に出入りせず独り身を貫く彼はいつしか人々の間で「北の死神」と呼ばれるようになっていた。そんなウィルフレッドが出会ったのが、孤児院出身で男娼のハルだった。料理の勉強がしたいと屋敷に出入りするようになったハルは、ウィルフレッドに生きた人間の肌の温もりを感じさせた。それは北の国からこの街に流れ着いて初めて知る感情―、“愛しさ”を彼にもたらすようになる。ところが些細な行き違いからハルが街の荒くれ者たちに囚われ、嬲られるという事件が起こり…。男前で誠実な旦那様とはねっかえりな使用人兼助手が、近世ヨーロッパ風港町で巻き込まれる事件と恋の嵐。


これもまたアングレが舞台の作品なんですね。




いろいろな出来事に嫌気が差して故郷を捨てマーキスにやってきたウィルフレッドと、故郷を知らず孤児院で育ったハル、その二人が出会うことから始まるお話。
ウィルフレッドが検死官ということもあって、殺人事件に巻き込まれそれを解決するために二人は奔走したり、その一方で二人の関係もどんどん変わっていきます。
最初は、食堂の店員とお客。その後はお貴族様とお客様。
それがお互い大事な人に変わるのも時間の問題。
検死官だけどお貴族様のウィルフレッドと、孤児で男娼のハルある意味ロマンス小説みたいな二人でした。
それにしても、北の死神の異名をとるウィルフレッドが、ハルに出会ってどんどん情熱的になっていく様はほんとによかったです。
しかもこの人、大真面目にデレるんですよね。
本人惚気てるつもりとか全然ないから、それがまたすごくいいんですが。
一見冷たい印象があるだけに、彼のデレぶりは、まわりを非常に困らせてます(笑)
大真面目に惚気られたら、つっこみようがないですからね。
しかしなによりウィルフレッドのすばらしいところは、彼の故郷がそういう風土であったというのもあるんですが、その貞操観念の強さ…。
あああああ、かなり萌えた!
事件が起こればなかなかハードな展開にもなったりしますが、全体的に可愛くて甘いお話なので何度も読み返してますが、夜読むのは結構危険です。
椹野さんの作品って大体そうですけど、食べ物の描写がかなり美味しそうなので、お腹減ります(笑)
posted by 棗 at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>椹野道流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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