2012年08月11日

追いかけようか?:渡海奈穂



<あらすじ>
無口で無愛想なカフェ店員の立花は、常連客の西条に告白した。何の期待もしていなかった。ただ、この想いを伝えたかっただけ。だからその後も懸命に平静を装っていたのに、なぜか西条は何かと構ってくる。食事に誘われたりと、一緒にいられるのは嬉しいけれど、からかわれているようでつらい。「好きにならなければよかった」精一杯詰ってみても、西条はなんだか嬉しそうで…。



プラチナのフェア、近くの書店が全くやる気なさすぎて、キレそうになる…。
せめてヲタ系の書店でフェアやってくれればいいのに…。



ゲイで無愛想で人付き合いがヘタで口下手な立花(受)と、仕事大好きいたって普通のどこにでもいるサラリーマンな西条(攻)の交互の視点で話が進んでいきます。
それだけに、この二人の気持ちと言葉のズレっぷりに、焦れ焦れしてしまうのです。
立花は、自己評価が低すぎて他人から向けられる感情や視線を、いいほうに捕らえることができない。
勢いあまって、片思いの相手に告白したものの、それ以上どうこうなりたいとか思ってない。どうせ自分はすぐにこのお店を離れるのだからと、あきらめきっている。
一方の西条にしてみれば、ただの行きつけのカフェのちょっと変わった店員くらいの認識だった立花が、告白されたことで当然自分のなかで意味合いが変わってきます。
仕事ばっかりで長らく恋愛から遠ざかって西条にしてみれば、他人から向けられる好意は素直に嬉しい。
しかも、無愛想だと思ってた立花のいろんな面が見れて、ちょっと楽しい。
そんなこともあって、西条は、純粋に立花を構ってしまう訳です。
でも、対人スキルがゼロどころかマイナスの立花にしてみれば、その西条のちょっかいがなんだかわからない。
おもしろがってるとか、同情だとか、そんな風にしか思えない。
だからますます無表情に磨きがかかる…。
思ってること、口にすること、表情に出ること、相手の気持ちをくみ取ること、そのすべてがばらばらで、なんでそんなにこじれちゃったんだろうというくらい、相手の思いは間違ったほうへと導かれて。
読んでる側でも、なんで?って思わなずにいられないふたりなのに、そりゃあ当事者どうしだったら、なおさらワケわかんない状況に陥るんですよね。
ところで、恋愛というものは一人じゃできないもの。
たとえ片思いであろうとも、それは相手があってはじめて成立するもの。
でも人が二人がいれば、思う思わない別にして、気持ちというものは二人ともにあるもの。
だから、自分が勝手にリセットしたからって、相手もそうだとは限らないですよね。
個人的には、そんな立花に逃げられたときの西条サイドのお話読みたかったです〜。
フェアの小冊子とかどんな内容になるんだろう、楽しみ。

それにしても、プラチナはホントに装幀とかすごくよくなりましたよね。
昔のキラキラは手に取るのすごいためらったもん(笑)
この本、目次ページがかわいくて、すごく好きだー(≧∀≦)
posted by 棗 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>渡海奈穂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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