2012年07月20日

初恋ドレッサージュ:いつき朔夜


<あらすじ>
大学の馬術部に所属する耕太(こうた)が出会ったのは、学外の乗馬クラブに通う若宮(わかみや)。
大病院の息子である彼は金持ちで意地悪で傲慢だったが、耕太には親切だった。
部の馬を一頭処分しなければならなくなった時、彼が買い上げて馬の命を救ってもくれた。
そんな若宮に憧れ始めた時、彼の幼馴染みの登場に住む世界の違いを思い知らされる。
なのに、その若宮から耕太はキスをされてしまい……?



個人的に、いつき朔夜さんのお馬さんの出てくる作品はツボる(`・ω・´)




実は雑誌でも読んでた作品。
ディアプラスは文庫化するときに書き下ろしが入るのがとても嬉しい♪
その後の二人も見れてヨカッタ〜。

持ち前の素直さ純粋さがあだとなって、他人の向ける優しさとその裏に隠された本音をうまく読み切れなくて、結果”空気が読めない”ということになってしまい、他人から向けられる感情、特に好意や優しさを信じられずにいる耕太。
一方の若宮は、美形・医学部・大病院の息子、であるがゆえの他人からの王子様のレッテルにうんざりして、意地悪で傲慢キャラを演じてしまうような人。
お互い、人付き合いにはそれなりに苦労して、自分であみだした方法でどうにか身を守ってる…そんな感じ。
他人の被る善意の仮面が恐ろしい耕太と、善意の上に悪意の仮面を被ることにした若宮。
不思議な二人ですが、乗馬を通して出会うことに。
人付き合いに不向きな二人でも、馬には真摯に向き合い、嘘とか建前とかは介在しない世界にいる。
だからこそ、若宮の”偽悪”にも、耕太の素直すぎる素直さにも、お互い気付ける。
その後ふたりは、他人の優しさを疑ってかかったりしないし、悪い人ぶるのもやめてる。
その他大勢の他人の目がどうであるとか関係なくて、相手にとってどうかであることがすべて。
その一方で、ふたりは同じ乗馬というスポーツにはげんでるのに、意外にもライバルという関係にはならない。
でる競技が全然違うというのもあるのだろうけど、そもそもレベルも違いすぎるし…。
もしライバルだったらどうなのかなあと、ふと思ってみたり。
でも、ダークトルネードという馬に関しては、ちょっとだけライバル…というか、元相棒・現相棒という、なかなか複雑な関係。
その辺のところが、書き下ろしで読めて大満足。
ダークトルネードと耕太のコンビも、なかなかほほ笑ましい感じですから。
しかし、ダークトルネードのツンデレぶりは可愛すぎる。
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